「げに恐ろしや」 奥之院通信 R3 7/31

https://okunoin.fc2.net/blog-entry-646.html

日本のメディアは一切報じないが、目下中華人民共和国(中共)で起きている大水害は恐ろしいことになっているようである。報道がないので「ようである」と言わざるを得ない。しかし、最近この件の動画がたくさん出始めた。映像も上がっているので、その凄まじさが良く分かる。すべてが真実ではないかも知れないが、それに、中共当局は必死でこれらを削除しているのであろうから、どれが本当で、どれがフェイクかすら判断できない。しかし、これら全てがフェイクとも思えない。

 中でも、最近の鄭州市(人口1000万人)の被害は気の毒としかいいようがない。某所のアンダーパス(立体交差道路で地下を走っている部分)は長さ4キロあって、それがわずか5分で冠水している。時間帯が混んでいた時のようで、車線も8車線あって、この時間にこのアンダーパスを走っていた車は5000台とも6000台とも言われている。死者は、ここだけでも1万人は超えるものと思われる。

 いくら激しい豪雨といっても、たった5分で4キロにわたって冠水することはあり得ない。これは上流のダムからいきなり放水したからである。しかも、予告なしであったから、下流域の鄭州市に濁流が押し寄せたのであった。どうして、放流すると前に警告を発し、このようなアンダーパスを通行止めにしなかったのか不思議でならない。これでは完全な人災である。人命軽視と言えばそれまでである酷いものである。
 それにしても、日本のメディアは一切報じない。その被災者の中に邦人は一人もいなかったのかどうか、日本政府(外務省)も今のところ全く報じていない。海外で飛行機事故でも自然災害でもあると、そこに日本人がいたかどうかを報じる。中共が情報を出さないので分からないから、報じることが不可能なのかも知れないが、そこは少しでも分かる範囲で報じるべきであると思う。

 あらゆるものが流された。人も車も家畜も、工場にある物資も流されている。物資の中には化学工場が在庫している原材料物資もある。その中には有毒物質も含まれているはずで、それらは必ず時をおいて東シナ海に運ばれる。重いものは途中で沈殿するにしても、軽いものは海に流れ出てくる。
 福島原発では、日本の農産物や海産物の不買運動に熱心であったが、この大水害による海洋汚染については、まだ何も報じられていない。この汚染物質は海流にのって対馬海峡を通り、日本海に流れ込んでくる。

 日本政府には、日本近海の汚染状況を報じて欲しいものである。毎日流行病の感染者数を、一日中報じているが、今回の中共での災害もこれと同程度に報ずる必要がある。それから、福島県産の食料品についてかの国が半島の国と共に、盛んに輸入禁止にしていたが、今回は日本も、中共産の食品輸入を監視し、危険なものは輸入禁止措置を取るべきである。これは国民の願いである。福島の仕返しなどではない。国民の安全のためである。日本政府は何らかの措置を取ってくれると信じる。

 中共は、彼ら自身の大地を汚し、地下水を含め水を汚し、大気汚染で空気を汚し、その上でこのような自然災害では、あらゆる汚染を世界に拡散している。一番大きな汚染は心の汚染であるが、これは言っても理解できないであろう。中共の人民には気の毒であるが、我が国もできる限りの対策は講じなければならない。これは日本政府に対する国民の切なる願いである。

 今回の被災現場は河南省を中心とした地域であり、ここは太古の昔から中原と言われ、支那の中心地で、穀物の大産地である。恐らく、今回の豪雨と水害で、収獲高が激減するものと思われる。日本はここでの農産物を加工品も含め大量に輸入している。今回の災害で間もなく(あるいは既に)、価格が高騰するものと思われる。日本はこれまで農地をせっせと太陽光発電などに転換してきたが、そろそろ政策転換すべき時に来ている。もっと農地を大切にして欲しい。先頃の熱海の事件は、これからの悲劇を警告していると受け止めるべきかも知れない。

 今回の災害では、何十人単位の死者数が報じられているが、とてもそんな数字ではない。桁が一つも二つも多いはずである。これから少しは情報が出てくるかも知れないが、中共は情報を出さないので、永久に真相は分からないかも知れない。毛沢東時代も、大躍進や文化大革命で多くの犠牲者を出したが、これについての情報も、いまだに出てこない。あの時代の犠牲者の数は5000万人とも7000万人とも言われているが、真実は藪の中である。それでも、中共では毛沢東は英雄である。習近平も彼と並ぶ英雄になろうとしている。いやそれを越えようとしている感もある。

 今回の災害も同じことになるのであろう。毛沢東時代は水や空気などの汚染が日本まで運ばれてくることはあまりなかったが、今回はそうも行かない。影響は今のところ想像も付かないほどである。食べたり飲んだりするものは、自分で良く確認する必要がある。自分で買い物する時は気をつける人も多いが、外食も注意した方が良い。支那産の輸入食品の全体量は全く減っていないという事実を思うと、その多くが外食産業や加工食品に回っているものと思われる。