偉人の涙 021126

人を見ぬく天才といわれた故森 信三先生。
坂田道信さんに「あんたははがき書くといいよ」とおっしゃった。
言われた坂田さんは以来、はがき道を歩むことになる。
四日市読書会で坂田さんを生涯の師と心にきめている
内田富朗さんが今朝、偉人の涙について語った。


内田さんが尊敬する坂田さんの心の友である川原作太郎さん。
川原さんは尾道に住んでみえる。
その川原さんを最近訪ねた時に内田さんは彼にこんな話を聴いた。
坂田さんとのはじめての出逢い日。川原さんは当時神戸に居を
構える森先生をはじめて訪ねたのだった。森先生の本の一節に
感動した川原さんは神戸の森邸を捜す。ようやくにして家を
捜し当て、玄関を入る。森先生がお迎えし、川原さんの
顔を見た時「ここにもいたよ」とたまたま森邸を訪問していた
坂田さんと森先生の押しかけ書生をしていた、寺田一清さんに
森先生はおっしゃったそうである。
三人を前にさまざまな会話の途中、森先生の口をついた
言葉。「人間は道を求め実践を繰り返しやがて生を終える時が
近づくと、天と繋がることが出来るんだ。」そう言って、森先生は
ボロボロと涙をこぼされた。
現代の偉人といってもいい3人のご縁の方たちを前に
森先生は魂の邂逅(かいこう)を現世で得られたいのちの
ふるえを臆面もなく現したのだろうか。
素晴らしい方たちとの出逢い、それが今生でかなうことが
できる幸いは計り知れない。
そんな友人をもつことができた幸せをかみしめるだけで
ありがたい自分が いる。
ありがとうございます。