奥の院通信から R5 6/22 「社会の破壊」

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社会の破壊
 共産主義者は、「資本主義社会はいずれ共産主義社会になるのだ」と、ヘーゲルの弁証法的に世界はそういうものなのだ、と信じ込んでいる。これが唯物論の人たちの言である。社会はいずれ共産主義社会になる、その間に過渡期として社会主義がある。それが歴史の必然だと言い続けてきた。

 ところが、これが実際ベルリンの壁が崩壊し、ソ連が崩壊し、結局、彼らの視点で言うと、彼らが望んでいる弁証法的な展開が上手く行かなかった。では何で上手くいかないのかと彼らが考えた時、それは各国の伝統文化がこれを邪魔しているのだと、これをぶっ壊すことで、より共産主義革命に近づけると考えた。

 彼らはこうという段階論的な戦略を立てた。そのうちの一つが「社会を分断させよう」という考え方である。これが人種とか、階級とか、資本家と労働者とかに分けて、その人たちを争わせる。これは共産主義者のスタートの時にまずあった。例えば、最近では人種、Black Lives Matter(アフリカ系アメリカ人のコミュニティに端を発した黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃を訴える国際的な究極行動主義)の運動・騒動となって現れた。

 そして実はこの騒動の時、その背後には中共がいたことは興味深い。これをやっている「黒人未来研究所」には設立段階から、中国共産党のお金が数千万円入っていた。
 黒人と白人を対立させる構図を創る、資本主義社会の模範であるアメリカ社会を根本から揺さぶるという狙いがBLMを支援する共産主義者側にあった。これは歴史的事実だ。

 今話題のLGBT問題も同じで、社会を分断させる狙いがある。LGBTについては性同一性障害に対して、これが病気ではないのだとする。そして彼らを特別扱いするのは差別であるという。この差別を禁止すべきであるとした。こんなことには誰も賛成しないから、法律を制定し、逆に強制的に差別させている。男と女が結婚して子供が生まれるという社会の根本的な構造を破壊する。

 日本の場合は「天皇陛下は男系男子の継承」と言っている時に、トランスジェンダー男性が皇位継承を主張したら、これを拒絶した段階で差別したとなってしまう。
 日本のこの伝統文化を破壊することによって、より共産主義革命に近づけたいのだというモチベーションを持っている人たちが、実は世界中にいる。それは要するに本気の共産主義者なのである。

 しかも共産主義者の中の毛沢東主義とか、色々なグループがあるが、そのうちの特に毛沢東主義者とその周辺の人たちが、世界中でLGBTをやり、それが日本でも本気のLGBT差別禁止法をやりたいと言っている。日本共産党は明確にそうだと言っている。これがコアのLGBT差別禁止推進グループの正体なのである。

 共産主義社会の到来は「歴史の必然」であると言い、その良い、悪いについては議論しない。共産主義はユダヤの「集産主義」と同じものである。つまり、この「歴史の必然なるもの」は彼らユダヤの押しつけである。そこには何の理論もないのであり、単に彼らの押しつけに過ぎないので、合理的説明など出来る筈もない。

 彼らが常に叫ぶ「迫害」、「選民」、「ディアスポラ」、「絶対王制」、「王であることが罪である」などの言葉は全て同じもので、何の説明もせずに一方的に押しつけて、既存社会を破壊するのが目的である。今回の「LGBT」も全く同じである。

 にもかかわらず、何処の国もこれに付き合わされる。付き合う人間をその国の支配者にすると言う方が真実に近い。これが奥の院・ディープステートの威力であり、彼らが世界を支配していることの証左なのである。

 そして、このことには反論できないため、彼らは「陰謀論」と言う言葉を発明し、相手にはそれから先を言わせないことにした。つまり、会話、議論をそこで打ち切りとする。しかも、そこでは相手を見下し、嘲笑の対象にしてしまう。彼らが全てのメディアを支配しているからこそ出来ることである。実に巧妙で、狡知ある。