「どちらに進むのか」 奥の院通信から R3 9/15

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目下、日本の大都市では緊急事態宣言を小刻みに出している。短期の延長を繰り返し、いつ終了するのかは全く見えない。終了する直前になるといわゆる感染者数を増やして報道する。感染者数がまだ減らないからもう少しという政策を繰り返している。

 アメリカでは締め付けは日本よりも厳しいようである。あるニューオリンズの住人デニス・ファレル氏の体験である。彼はハリケーン・アイダから避難している最中、居宅に銃器や妻の宝石箱を残してきたことに気付き、息子のクリスと車で引き返し、帰宅する途中の出来事である。

 途中あまり柄の宜しくなさそうな連中に止められた。彼らは武装したFEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)とコロナワクチンを入れたクーラーボックスを持ったCDC(米国疾病管理予防センター)職員だった。

 彼らは車から降りろと言った。そしてCDCの人たちを背にして、ライフルを手にし「ワクチンを接種したか」と聞いてきた。そして、「接種しているのであればその証明カードを見せろ」と要求してきた。

 私が「接種していない」と答えると途端に居丈高になった。私は「『ワクチンを信用していない、急いで開発されたものなのでね。自分たちは十分健康だ、罹っても生存率は99%だから死ぬリスクはほとんどない」と主張した。

 彼らは「あんたは馬鹿だ、併存症を知らない」といい、「ここにワクチンとワクチン接種をする医療関係者もいる、どうだ」という。ニューオリンズ周辺では、デルタが多発して,ワクチン証明がなければ通さないことになっていた。私が銃や妻の宝石箱を荒らされたくないと事情を話しても、「ワクチン接種しないでコミュニティに感染させてしまう、どっちが大切だ。通りたければ接種しろ、接種しなければ来た道を引き返せ」という。

 私は言った。「ワクチン強制は、神から与えられた権利に対する侵害であり、憲法違反だ」といった。しかしこの連中と言い争って面倒を起こしたくもないので、引き返してホテルに戻った。政府の奴隷になるよりは、物を失う方がいいかと思ったという。

 アメリカ社会におけるアメリカ人の発想や行動は、日本社会や日本人とでは全く違ったものがある。しかも、日本社会は今のところここまでワクチンを強制はしていない。公共交通機関を利用する場合も、ワクチン接種証明は要求されない。レストランなどではマスク着用と入り口でアルコール消毒を強制される程度である。

 日本社会がこれからどういう方向に進んでいくのかはまだ見えてこない。しかし、何となく長距離移動は面倒である。行こうとする先で歓迎されない。行っても、田舎であれば,ワクチン接種をしていないと村八分にされる雰囲気がある。

 どうしてこのような状況になるか、それはひとえにメディアの報道である。毎日頻繁にテレビで「本日の感染者数」を示し、困った風の報道をする。そして大変だという雰囲気を作り出す。人の会話もこのワクチン一色である。お互いがワクチン接種をし、それで親しさ・絆を確認し合い、接種していない人がいたらみんなでこれを非難し、仲間意識を強化し合う。

 しかし、日本社会はこれからどっちに向かって進むのか気になる。先日、ようやく「マスク着用を強制するのは止めろ」という抗議デモが発生したが、これに対し、新聞報道は彼らを気違い扱いし、このようなデモは「ワクチン接種を妨げる,有害である」と報道した。何とかワクチン強制に持っていこうとする。

 しかし、動画などでは、既存メディアと違って、ワクチン接種強制に対する反対意見も出てきている。今のところ、全てが削除されてはいないようである。これらが悉く削除されるようであれば、強制の方向に進ことになる。反対の狼煙を上げるとしたら今しかないように思える。一旦強制の方向に進み始めると、もはや止められない。先のアメリカのようになって、接種しなければ公共交通機関も利用できなくなる。

 自分の体内に異物を入れるのであるから、これはその人本人の意志に従うことにするべきである。それをことさら強制するとしたら、そこには何らかの邪な意図を感じざるを得ない。職場で強制されるとしたら、これこそがパワハラというものである。普通の罠は直ぐ分かるが、大きな罠は意外に見えないものである。しかも、それが外国から来るものであれば、尚更気付かないものである。