子供たちのにじみ出るような笑顔。
なんだろう。
原始生活をおくる家族には、
自然食も地震対策も食糧危機もない。
時々通る工事用ダンプや突然現れるまむしさんに
気をつけるくらいのこと。
奥さんに訊いた。
「これからいろいろ子供さんたちに問題がでるかもね」
奥さんがいった。
「問題が分からないから。」
そういえばそうだった。普通のへんなこと訊いちゃった。
お別れの露天風呂で森太郎さん(長男16歳)に質問。
「何かほしい物でもことでもないの?」
「ええ——-?ほしいもの?」
しばらくかんがえてたけど。
「ないな—}
雑巾のようなきっと白かったタオルを首にかけた
森太郎さん。赤いTシャツの背中は白い。
石黒家族にあうと、想いだすよ。
いつも忘れそうになることを。
子供さんたちは一才ずつ年を重ねる。
またね。 一年後。
ありがとうございます。