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今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2022年06月19日の記事を紹介します。
「たった一つの宝物」
今日は
・病気のお子様を持つ親御さん
・早くに子供を亡くされた親御さん
に、書きたいと思います。
以前書いた記事ですが、最近読者の皆さんの数が増え、
中には早くにお子さんを亡くされた方々も多いため、加筆して再掲いたします。
子供が、どんな状態であろうと、生きて、そこに居てくれるだけで、どんなに幸せで、有難いことか?
私たち、親の人生を、どんなに豊かにしてくれることか。
そして、例え、親より先に逝ってしまったとしても、
彼らの生きた証は、私たちの心に永遠に刻まれ、私たちの魂を、
どんなに豊かに輝かせてくれることか。
いつかは、そのことに気付く時が来るはずです。
今日は、明治安田生命「たったひとつのたからもの」で有名になったダウン症と合併症で夭逝した加藤秋雪くんのお話をご紹介します。
<転載開始> 転載元
笑ったり、ベソかいたり、そんな姿が 私たちの元気の源でした。
秋雪が生まれたのは、1992年の10月。
生まれた季節が秋だったのと、夫が大好きな「雪」から名前をとりました。
「ダウン症の疑いがあるので、一度検査を受けたほうがいい」
そう言われたのは、生後一週間目のこと。
病院で検査した結果、ダウン症であることが判明。
さらにダウン症の合併症として、重い心臓障害をかかえていることもわかりました。
医師からは「生後半年のあいだに絶対に風邪をひかせてはいけない、ひいたらそれで終わりです。生きられたとしても一歳の誕生日を迎えるのは難しいでしょう」
そう宣告されました。
頭の中が真っ白になるほどの衝撃でした。
たったの一年。まだ生まれて一カ月だというのに、なぜ、命の長さを宣告されなければならないの。
なぜ、そんな運命を背負って生まれてきたの……。
あまりのショックで、何も感じることができませんでした。
秋雪を守ろう、
そう決意しても、残酷な現実に、何度も心が壊れそうになりました。
そんな私を、ぎりぎりのところで支えてくれたのは、秋雪の存在そのものでした。
暖かなぬくもりのある体。
笑ったり、ベソかいたり、楽しそうに手足を動かしたり。
そんな秋雪の姿が、私の元気の源になりました。
ともに過ごす一分一秒を愛おしみつつ撮り続けた6年2ヵ月。
死を覚悟してからは、「生きていられるだけで、ごほうび」という気持ちに。
そんなふうに切り替えてからは、秋雪といられる一日、一分、一秒を愛おしく感じつつ、
一瞬も逃さずに大切にしたいと思いました。
思い出を少しでも多く残したくて、どんな所へもカメラを持っていき、6年2カ月の間、本当にたくさんの写真を撮りました。
朝、目覚めたとき、秋雪のおだやかな寝息に、上下する胸の動きにほっとする。
今日も秋雪に会えた……
・ごはんを食べる、
・トイレに行く、
・おこる、
・泣く、
・笑う、
・眠る
その、砂の数、星の数ほどの幸せのかけらを、秋雪がいつも握っていました。
この写真を撮ったのは、98年の8月。秋雪にとって生涯最後の海です。
帰る間際の駐車場で、今まであまり見せたことのない、おだやかな表情を浮かべていた秋雪を、お父さんが抱きしめた瞬間でした。
秋雪を亡くして1年後、偶然知ったコンテストに応募するとき「たったひとつのたからもの」と題名をつけました。
秋雪は私たちに、抱えきれないくらいのたくさんの幸せを残してくれました。
それは、私たちのこれからの人生を支えてくれるほどの、大きな大きな幸せでした。
「ぼくは生きているよ」と、全身で表現していた秋雪。
いつも全力疾走していた秋雪の命が、私たちに精一杯生きることを教えてくれました。
<転載終了>
私たちは、命の長さよりも、生きている瞬間、触れ合っている瞬間
どんな気持ちで、その瞬間瞬間を過ごしているのか?感じているのか?
そんなことが、大切なのかもしれません。
ここで、一つの物語をご紹介します。
あるご家族の娘さん(7歳)が亡くなりました。
子どもを亡くしてから一年経ってもこのご夫婦は「娘にもう一度会いたい」と嘆いていました。ある日のこと、水色の天使がその夫婦の前に突然に現れて言いました。
「今、あなたの持っているすべての財産と引き換えに、亡くなったお嬢さんと 一緒に過ごせる日を一日だけプレゼントできますが、 どうしますか?」
その夫婦は迷うことなく OKしました。
そして水色の天使が続けて言いました。
「しかし、ルールがあります。あなた方は、プレゼントされた1日が終わるまで、
今ここで約束したことや、お嬢さんと死別したことなどの記憶は消されてしまいます。
それはまるで、過去に戻った一日を自然に過ごす感覚ですよ、それでもいいですか?」
その夫婦はお互いに顔を見合わせてゆっくりとした口調で「分かりました。」 と返事をしました。
その瞬間パッと光が・・・ あっ!まぶしい・・・
次の瞬間には、いつも通りの朝になっていました。
ですが、夫婦は、天使と約束したこと、娘が死んでしまう事など、一切の記憶を無くしていました。
そうです、娘が生きていた頃の何気ない一日の始まりでした。
朝から「早く起きなさーい!!」妻の大きな声。
パジャマ姿で機嫌悪そうに起きてきた髪の毛のボサボサな娘。
眠たい目をこすりながら新聞を読む夫。
貴重な貴重な一日が始まりました。
私たちが生きている今日は、それは、いつか未来に水色の天使に全財産と引き換えに頂いた「今日」なのかもしれませんね。
皆さんはご家族と一緒に暮らしていますか?
ご家族が居らっしゃらない方は、お父さん、お母さん、同僚やご友人。
そんな皆さんと、仲良くされていますか?
それとも、顔を見るだけでため息の出るような、家族もいらっしゃいますか?
言うことを聞かない子供、旦那さまなど・・
その方が、明日は、いなくなってしまうかもしれません。
もし、胸がきゅんとなったのなら、何気ない日々の暮らしの中で、どうぞ笑顔で、優しく接してください。
今日のこの日は、永遠に続く日々ではありません。
家族も いつかは離ればなれになってしまいます。
手のかかる、言うことを聞かない、心配の種の子供も・・
自分勝手な夫も、嫌味ばかりを言う親も、明日は いないかもしれません。
いつか、別れの時が来ます。
ともに、この地球の同じ時代に生まれ、そして縁によって結ばれた家族たち
それは、私たちの魂を磨き合う仲間でもあります。
外見の態度や言葉で 切り捨ててしまうのではなく、その心の奥にある、魂を見つめたいですね。大切に大切に したいですね。私たちは、生まれる前に、お互いの魂同士で約束してきたのですから。
「家族になろうね」って