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今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2022年07月02日の記事を紹介します。
「小さな家の小さなドラマ」
私たちはとかく、目の前の人の今の一瞬の姿や、言葉、態度、行動だけを見て
一喜一憂し、良いか悪いかジャッジし人にレッテルを張り、
時にはその人の尊厳さえも踏みにじる行為をしてしまいます。
ですが、私たち人間は心ひとつで、神にでも悪魔にでもなれる存在です。
私たち一人一人はそんな美しい心、神様も愛してやまない心を持っています。
私達がこの地球で人と接する時
・その人を慈しんで育てて下さったご両親、ご家族
・その人のことを、大切な友達だと思っている友人たち
・その人を父や母としたう子供たち
そんな周りの人たちの心を、ちょっとだけ想像すること
その人のバックグラウンドを少しだけ考えてみること
それだけで、私たちは神様の視点で周りの方々と接することができます。
では、小さな家にまつわる小さなドラマを書きたいと思います。
ほぼ実話です。
その文章を見て頂いたうえで、斎藤一人さんの言葉をご紹介します。
私は見ていました。ずっと見ていました。
若い夫婦が貧しいながらも、分相応の小さな小さな家を建て、そこで暮らし始めたのを。
そして可愛い女の子が生まれました。
二人はとても喜んで、その2人の家で、大切に育てました。
父となった男の人は、家族を守るために一所懸命に働きました。
母である女の人も、子供を可愛いがり、家計を助けるために働きました。
いつしか時が経ち、娘は嫁に行きました。
残された夫婦は少し寂しかったのですが、二人で助け合って仲良く暮らしていました。
そしてまた時が経ちました。
二人は年を取り、小さな家も大分古くなりました。
父はついに介護が必要な身となり、毎日施設から迎えが来ます。
母も年を取り、あちこち身体も言う事を聞かなくなりましたが、夫を施設に送り出すと家の仕事を少しはすることが出来ました。
嫁に行った娘は、年に1回は帰って来てくれます。
そしてとうとう、父は先に逝ってしまいました。
母は一人ぼっちです。
それでも、母は二人で建てた、少しあちこち痛んできた小さな家で暮らしていました。
若く幸せだった日々、子供を育てるために2人で夢中で働いた日々は昔のことです。
そして、とうとう一人で暮らしていた母にも迎えが来ました。
その古い家で、ひっそりと亡くなっているのが見つかりました。
娘が戻ってきました。
子供の頃暮らした、その小さな小さな家を取り壊すためです。
そして、そこは何もなかったように、すっかりと更地になってしまいました。
でも、そこには幸せだった人々の営みが、しっかりとあったのです。
私達が普段気にもかけない人達にも、このように一人一人の大切なドラマがあります。
とかく私達は、今、目の前に見えている、その表面的な姿だけで判断し、
・自分と違うから、
・生理的に嫌いだからと、
その人の背景にある、沢山の温かいドラマまで否定し、拒絶し、嫌うこと・・をしてしまいがちです。
でも、果たしてそれは良いことなのでしょうか?
彼のドラマに登場する人達は、きっと悲しいと思います。
追伸
最近、その更地だった場所に、また小さな家が建ちました。
越してきたのは、若いご夫婦。
小さなお子さんが2人、いらっしゃいます。
さて、それでは、一人さんの言葉です。
<転載開始> 転載元
お金がないときでも、人にはできることがいくらでもある。
まず、笑顔でいようよ。
お金はなくても心は出せるんだからね。
たとえば、知らない人に呼びかけるときに、おばさんかな? お姉さんかな?
と思ったら、迷わず「お姉さん」と呼ぶの。
お店で食事をしたら、笑顔で「ごちそうさま」って言う。
「お金がないから、やれることがない」わけじゃなくて、
「あなたがやらないだけ」なんだ。
よく、「一人さんは、どんなお店で食事をしても、
『まずい』って文句を言いませんね」って言われるんだよね。
でもね、自分が期待した味と違っていたとしても、その店のお父さんやお母さんは、
その料理を出しながら、一生懸命、子育てしてきたのかもしれないんだよ。
たとえ、「おいしくない」って、お客さんに言われちゃうような料理だとしても、
その味で稼いで、子どもを大学にまでやっているかもしれないよね。
どんなお店にだって、目に見える料理だけじゃない「ドラマ」があるんだ。
人には、1人ひとりに神様がつけてくれた壮大なドラマがある。
あなたにも、あの人にもだよ。
ほら、そう考えると、コンビニやスーパーのレジの人にも、
笑顔で「ありがとう」って言いたくなってくるだろう?
世の中って、本当はすごく単純なの。
それを立派なこと言いすぎるから、おかしくなっちゃうの。
私のモットーは、「明るく元気」。
40度の熱があっても元気だよ。
悪いのは体で、心じゃないからね。
あのね、弱気な言葉を出すと、脳が負けちゃうの。
「女房が怖い」「部長が怖い」と言わずに、
「女房なんか怖くない」「部長なんか目じゃないですよ」って言ってごらん。
ウソでもいいから。
そしたら周囲が安心するよ。
みんなが「ツラい」「大変だ」と言ってるときに、「全然平気ですよ」と言ってごらん。
そうしたら黒板に1点、白い点が輝くんだよ。
仕事が大変なのは当然なの。
人と同じこと言ってちゃダメだよ。
関東大震災のあとだって、「もうダメだ」と言ってる人が復興させたんじゃないよ。
「大丈夫。まだ負けない」と思っている人が復興させた。
「目じゃない」と言葉にしたとき、「目じゃない知恵」が出るんだよ。
コロンブスはアメリカ大陸を発見しようとして発見したんじゃないの。
世界一周の途中で発見したんだよ。
一周するぐらいの覚悟がいるんだよ。
弱気になったら負け、魅力がないもん。
<転載終了>
人には誰でも、他人には見えないドラマがあります。
自分のことを憎んでいる、あの方にも沢山のドラマがあることでしょう。
家では優しいお母さんかもしれません。
病気の義母の世話を一所懸命している女性かもしれません。
子供のころは初孫で、おじいさん、おばあさんに愛された娘だったかもしれません。
中学の時憧れの先輩に、胸ときめかせていた少女だったかもしれません。
私が大嫌いな、あの上司にも、沢山のドラマがあることでしょう。
私たちには他人のドラマが見えません。
同じく他人には私たちのドラマが見えません。
それでも、私たちは同じ地球で、一緒に暮らしていかねばなりません。
自分から見える、ほんの小さな部分だけで、
他人を批判、比較、測ることはやめた方がよさそうですね。
自分がしたことは、必ず自分に返ってきます。
私たちは他人に大切に扱われたいのですから、私たちも他人のことを大切に扱い
優しい言葉、笑顔を向けるのが・・良いかもしれませんね。。