2994「ありがとうと言うために生まれて来た」2023.3.8 自分で自分を自分するから

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今回は「いっぷくからありがとう」さんの2023年03月02日の記事を紹介します。

「ありがとうと言うために生まれて来た」

日本語の「ありがとう」と言う言葉は、物凄い力を秘めています。

外国語にも翻訳すれば、同じ意味の言葉がありますが、

言霊としての「ありがとう」には遠く及ばないそうです。

この言葉があるために、日本に転生して来たいと希望する魂は他の国を圧倒的に引き離し、行列待ちの状態だそうです。

今日の内容は、病気で、早くに亡くなったお子さんのお話です。

その悲しい出来事によって、

・亡くなった子供は、何を伝えに生まれてきたのか?

・親がどのように影響を受けたのか?

という実話です。

それでは、ご紹介します。

私達は、もしかしたら、この地球に、「ありがとう」

そう言うために生まれて来たのかもしれないですね。

今日のお話は、8歳で小児がんで亡くなった、宗一郎くんのお父さんの手記からご紹介します。実話です。

<引用開始> 引用元

息子宗一郎のお話をしますね。

彼は平成十年3月31、光の世界に帰りました。

最後の3ヵ月は実は病院ではなく自宅で過ごしました。

そのときのわたしたちは必死でした。

なんとかして病気を治して、もとの元気な宗一郎になってほしかったんです。

サイマテイックという音で病気を治す器械も購入して使いました。

その他多くのことをやりました。

でも、いまから思えば、もっともっと一緒に楽しんであげればよかったと思います。

日に日にやせ衰え、痛みに苦しむ息子を私たち夫婦は精一杯看病しました。

自分では歩くこともできない息子を背中におんぶして、お風呂にそのままの姿で入ったとき、痛みが少しやわらいだ息子の顔はとても幸せそうでした。

支えているわたしも泣きながら、お風呂につかっていました。

いてくれるだけでうれしい、生きていてくれるだけでありがたい。

夜は私と妻の間になって寝るのですが、30分ごとに訪れる痛みをやわらげるために、

私たちは宗一郎の体の位置を変えてさすってやりました。

正直いってとても辛かったです・・・

でも、でも、いてくれるだけでいい、彼がいなくなることが怖かったんでしょうね。

辛い痛みのなかでもできるだけ、私たちに笑顔をみせようとしていた子でした。

「お母さん、ごめんね」

「もっと元気だったらお母さん、お父さんも疲れないのにね」

「お母さん、ぼく、もっと生きたいよ」

痛みがでるとサイマテイックでその痛みをやわらげてあげました。

もう、これはいけないなと思い、病院へ連れていく車中で・・・

意識があまり定かではない宗一郎がこう言うんです。

「お父さん、お母さん」

「信じあって、助けあって、分かり合って生きてゆくんだよ」

「悲しいときや苦しいときほど、笑うんだよ」

「自分を責めることが一番いけないんだよ」

と強い口調で私たちに言うのです。

病院での最後のとき・・・・

たんが気道を満たして声にならない声で・・・・

最後の一声が・・・

「ありがとう」なんです。

それまで全身の痛みで抱くことができなかったのですが、

最後は母親に抱かれながら静かに息をひきとりました。

<引用終了>

8歳の少年の遺言でした。

悲しいときや苦しいときほど、笑うこと。

宗一郎君は、そう教えてくれました。

エピローグ

宗一郎くんが入院していたのは、小児ガン病棟。

その小児病棟は、みんなガンを患っている子ばかりで、治る子はほんの一握りなのだそうです。

ほとんどの子は、1年~2年で光の天使になってしまいます。

でも昼間の小児病棟は、どの病棟より、とても明るくワイワイと賑やかだそうです。

どうしてだと思いますか?

残された命は短いんだから、楽しく素敵な思い出を作ろうと、それぞれのお母さんやお父さんが、自分の深い悲しみをぐっとこらえて、明るく楽しくお子さんたちと楽しむのだそうです。

残された人生を楽しんでいるのです!

人生を楽しんでいるのです!

人生を楽しんでいるのです!

そして子どもたちが寝静まるころ、あちらこちらの病室から押し殺したように泣き声、

慟哭が聞こえて来るのだそうです。

この病棟では、夜は涙を流し、昼は笑顔を絶やさずに毎日過ごされていたのです。

小児ガンの子どもたちは、ものすごい優しい子が多いそうです。

そして人を思いやる気持ちも大人以上なのだそうです。

ある日、宗一郎くんが聞かれたそうです。

「宗一郎くんの夢はなに?」

宗一郎くんの夢は・・・

宗一郎くんの答えは、「大人になること」だったんです。

この病棟ほとんどの子どもたちは、私たちが当たり前に思っている大人になることもなく亡くなってゆきます。

大人になることは、実は凄いことなのです。

私たちは大人です。

・もっともっと幸せに、生きていきたいですね。

・もっともっと明るく、生きていきたいですね。

・もっともっと楽しく、生きていきたいですね。

・もっともっと笑って、生きていきたいですね。

・もっともっと優しく、生きていきたいですね。

宗一郎くんは、いつも辛い痛みのなかでも、できるだけ笑顔をみせようとしていました。

そして、辛い痛みのある時はいつも「悲しいときや苦しいときほど、笑うんだよ」

と強い口調で大人病棟の人たちに言っていたそうです。

私達は、よく不平・不満や愚痴を口にしたり、また自分の思い通りにならないことがあれば、

すぐに怒ったり、この子供たちと比べたら、なんと自分勝手で、そして幸せなことでしょう。

彼らの夢は大人になること、たったそれだけだったのです。

子供たちは、生まれる前に、自分の人生の設計をしてきます。

・どんな身体になるか、病気か、健康体か

・どこで、いつ誰に会うか、分かれるか

・どんな才能を身に付けるか

・そして、お母さんをだれにするか?

天国に戻る時を、何時にするか?

それらは、全て自分の目的を達成するためです。

そしてすべての計画は、神様に承認されて、祝福されたうえで生まれてきます。

決して、その目的は、誰かを苦しめよう、悲しませよう、などのはずがないのです。

肉体の生死を超え、永遠に続く生命(魂)の進化のために、あえて過酷で、非常な運命を選択してくる高貴な魂もいます。

人を目覚めさせるために、生まれてくる魂もいます。

その高貴な子供たちの心に報いるためにも、私たち、後から彼らのもとに行く者たちは、

日々の暮らしにしっかりと立ち、優しい心、助け合いの心、お互い様の心で生きていきたいものですね。

そうやってこそ、高貴な子供たちの魂の働きに報いることができます。

彼らの早すぎる死を、無駄にすることもありません。

どうか、皆さんが日々の暮らしの中で、笑顔で、助け合って、

お互い様の優しい気持ちで生きることができますように。