生き方 030710

「何かを残すんだったら 生き方を残さにゃ あかんよ」
森 信三さんの 声が聞こえたかのようだった。
壬生義士伝」をみなさんと一緒に見た。
途中携帯電話の振動がポケットに伝わるが、
席を立てない。
根が生えたかのようだった。


終わってみれば うさぎの赤い目の女性陣。
幾度も幾度も たましいが揺さぶられた。
家族と義のために生き 自害していった 吉村貫一郎。
「武士道とは 死ぬこととみつけたり」
葉隠れの有名な一節が 頭をよぎる。
まさに 体を忘れ 自我を滅却し 義と愛の
人間の本性をまっとうした 貫一郎。
そしてその志を継ごうとする 息子。
ひさしぶりの感動をまたいただきました。
ありがとうございます
「おのれらは貧と賎とを
悪と呼ばわるか
富と貴とを
善なりと唱えなさるのか
ならばわしは
誇り高き貧と賎との
ために戦い申す
断じて 一歩も退き申さぬ」
「藩だ日本だは私スには
関係ないです
国にいるワラス(童)や
おっかあが元気で
暮らせるように
そればっかり それだけが
私スの願いです」
         新撰組隊士 吉村 貫一郎