霊性の旅 15 最後の最後のあんでるせん 「転写は可能か」

この30年間で20回に達した長崎あんでるせんさんへの旅。

いよいよ一度も当たらなかった体験をすることに。

6人が座れるカウンター。
そのセンターの三番の方は一日でとても
大忙しのお役が待っています。

マスター久村さんのアシスタントのお役です。
主には数々に繰り広げられるマジックショーの
お相手のお客様に振り当てられた番号カードをひいていくお役です。

1時半から始まっていよいよ終盤のハイライトへと向かう
午後4時ごろにそのことがおきます。

「7番の方!」

「はい!」

何か大変なことと直感します。

いつものお得意、久村さんの「予言」です。

右側の白い紙に久村さんは令和6年3月7日と書き
その下に線を引き、あとは大きな丸を画いた紙を
こちらに。

「お好きな絵をその円の中に書いてください」

それで湧き上がるままにかわいい?絵を。

「名前も書いてくださいね山田さんですね」

「はい」

一同 えーーー!

それで姓名を書きますと、
「円の中に書いてください」と言われるので

頭の上のあいているところに再び名前を。

「絵の右側あいてませんか?
あいていたらそこに名前だけでもいいですので縦に」

それで書いて終了です。

「はいこの絵  ですね」

といってピカチュウの絵を出しますがすぐに引っ込めて、
ギャグですね。

「違いますね」

「はいでは今朝7時30分に予言しました。
まさたかさんですよね。将軍のしょう、タカは?」

「貴族の貴です」

といってあらかじめ脇にあったチャック付きの
財布のチャックをセンターの方に開かせて、
絵を出してもらいます。

それを受け取って開くと、左の黄色い紙です。

もしこれが可能だとしたら、といってもかなり
手だれですが、転写ができるか、または山田の
意識を誘導するしかありません。

時空の逆転が起きたかにみえるマジックですね。

それでもこの現場で起きたことですのでただ不思議で
おわっても仕方ないです。

ですが30年前に友人が体験したこと、
友人の時計がお貸しした久村さんの手元から
ほおり上げた瞬間に消えて、翌日家に戻ったら
いつもの置き場に置いてあったのですから、
もう時空の考え方の根本をよく考えなければ
なりませんね。

「無知の知」です。

以前に伺ったとき久村さんは言いました。

「ミスターマリックさんがおいでになって
全てのマジックが終わった時に質問されました」

「あなたのマジックのすべては分かりました。
ところで質問ですが、
あなたのマジックの原点はなんでしょうか?」

そう問われた久村さんはやおら壁に手を突っ込んで
引き抜きました。
もちろん壁に穴はあいていません。

不思議は不思議ですがもしかしたら、
私たちの毎日目にするこの現実という社会が
一番不思議かも知れませんね?