随想 伊路波村から16~お年寄り

おばあちゃんからお手紙をもらった。
おじいちゃんが、長生きした生存お見舞金として、
保険会社からいただいたお金を、
家族6人に平等にわけてくださった。

その中におじいちゃんの言葉をおばあちゃんが代筆した
手紙が入っていた。

86歳になったおじいちゃんはすこしボケている。
だけども、もともと若い時からボケてるので、
そんなにもボケてるなんて感じない。(笑)

むしろおもしろいので、子供たちのウケがいい。

「・・・・・・・・・・、一人では何もできない私ですが、
米寿の年の祝まで、元気でいたいと思っています。
一寸ボケが始まって来ていますが、迷惑をかけない様
頑張りますので見守ってください。・・・・・・。」

お年寄りは何より家族に迷惑をかけることを
心苦しく思うのだろうか。

そして続く、「何よりも体を丈夫にして、
世話をかけない様気を付けますから、
今後ともよろしくお願いします。」

おじいちゃんとおばあちゃんがただ
生きているだけで嬉しいのに。

自分も行く道・・・・・・・。