観光旅行

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観光旅行。
この10年その名の旅行って
あまり行かないし、行きたくなかった。
とくに海外への観光旅行は。
それで会社の社員さんたちの希望者に
参加していただいたりしてた。
事業に関わるネットの旅行はみやげ物やさんによる
買い物旅行のようなものだから。
だが今回はすこし事情がちがった。
オーストラリア。


5年前、沖縄旅行で知り合ったUご夫妻が
旅行後すぐに旅立って住みつづけた国。
Uご夫妻にお会いできるーーー。
旅行のご案内を頂いてすぐ予見していた。
だからすぐ今度は行きますと心に決めた。
5年の間続いた文通。
日本の状況やオーストラリアでの出来事を
交信しあった。
8月の中旬の手紙にオーストラリア訪問の
ことを書いた。
しばらくしてご返事。
なんだか故郷に帰国する必要ができたとのこと。
海外での滞在を止め帰国するのが9月4日まで。
「まるでテレビドラマのようですね」と奥様。
その後の9月9日に旅立ったのです。
こんなことで今回の旅の興味はほとんど
無に帰していた。
あとはどんな方と一緒になり、
どんな出来事にあうのだろうか、
が興味の対象となった。
土地としては地球上最も古い地籍を持つこの国も、
開発は最も新しい先進国。
シドニーオリンピックで高橋尚子さんが走った道路の
青いマラソンの線に一番ドキドキしたくらいのこと。
景観では、帰りの飛行機から見下ろした、ケアンズの
グレートバリアリーフ(世界遺産)に最も感動。
旅先ではたくさんの教えがあった。
シドニーからケアンズの約3時間。
そしてケアンズから名古屋までの7時間の間、
臨席いただいたのはご夫婦で唯一参加された
Tご夫妻の奥様だった。
「10年間の舅と姑の介護が済んで、
2年間体の具合がおかしかったです。」
長男の嫁となった務めだろうか。
「ほんとに大変だったけど、
介護される方も大変なんだと
わかってから、
なんだか気持ちがスーッと楽になりました。」
実践された方に未経験のものが語る言葉はない。
よく聴き、よく語る奥様は同年代。
まさにこれからが男の最盛期を迎えるご主人との
2人暮らし。
仲良く、楽しく暮らしてください、が言葉の
プレゼントだった。
名古屋空港で出迎えてくれた、奥さんと娘の
顔をみて、とても嬉しかった。
つい一週間前北海道旅行の送迎をした
恩返しでしょうか。
空港は送迎するものされるものの愛が開く場所のようなところ。
そこに打算がなければ。
ありがとうございます