「タリバンを使って戦争を起こしたい」 奥之院通信から R3 9/7

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タリバンが先月15日に、アフガニスタン全土および首都カブールを制圧した。その後8月31日には米軍のアフガニスタン撤退が完了し、その後にバイデン大統領が演説をした。
 「アフガン撤退は大成功だった。今こそ過去ではなく未来を見るべきだ。私の判断は正しい。賢明な判断である。米国人にとってベストな判断だった」と。

 そして、早速イスラム国(ISIS)による自爆テロが発生し、13人の米兵が犠牲となって、先月29日にはその遺体が星条旗に包まれ帰ってきた。バイデン大統領はジル夫人と、これを出迎え、哀悼の意を表した。
 しかし、バイデン大統領はアフガニスタンからの米軍撤退は、トランプ前大統領が決めたことであって、何が起きても全てトランプ前大統領のせいにすると言っている。

 タリバンが8月15日にアフガン全土と首都カブールを制圧したが、これはバイデン政権にとっても予想外の事だった、バイデン政権はコントロール不能で、米軍撤退は決まっていたのでカブールの治安をタリバンに委託する以外なかったのであって、仕方がない事だったと、アメリカ人も世界中の人も思い込んでいる。しかし、これは実は思い込まされてきたのであることが分かってきた。

 8月28日、ワシントンポストが衝撃的な報道を伝えた。聞かされているタリバンに関する話は、全て嘘だったと判明した。実は裏で、タリバン側から8月15日カブール陥落の前に、米軍に交渉の申し出があり、2つの選択肢があった。

 実はタリバンは、カブールの治安維持を米軍に依頼したのである。アメリカがこれを拒否するなら、タリバンがカブールに入るしかない。したがって、ここでカブールの治安維持を米軍がするか、タリバンがするかの二つの選択肢があったのである。決してタリバンが強引に首都カブールに入って行ったわけではなかった。

 タリバンにはカブールを制圧する気はなかった。しかし、アフガニスタンのガニ大統領が突然逃亡し、それでアフガニスタン国軍が崩壊した。むしろ困ったタリバンは、米軍とカタール(ペルシャ湾内)のドーハで緊急会議を行った。この状況下で、バイデンは米軍撤退に拘り続けたのであった。何が何でも、とにかく撤退することにしたのであった。奥の院・ディープステートの命令であろう。

 実は、タリバンは欧米勢の、特に大使館やNGOにアフガンに残って欲しかったのである(タリバン報道官の正式な発言)。そして、欧米にタリバンの「国家承認」をして欲しかった。国際社会において、国家として承認して欲しかったのである。

 これからタリバンによる国家再建をするには、自分たちにはその能力がないことが判っている。かといって、ロシア、中共、イランでは出来ないことも判っている(タリバンはこれらの国々を全く信用していない)。だからこそ、米軍に依頼しようとしたのであった。

 元米軍幹部は、カブールの治安維持は米軍なら完璧にできたはずだと言う。タリバンもこれに協力する。例えば、各国大使館のある地域をグリーンゾーン(安全地帯)にして、その地域を徹底的に護り、カブール空港へのルートを米軍が完全に確保すること出来たはずだという。また、これが出来ていれば、その後起きた13人の米国人の犠牲や、ISISのテロ攻撃は防ぐことが出来たという。

 ワシントン・ポストも「バイデン政権の怠慢と無能さにただただ驚かされる」、と非常に厳しい辛辣な報道をしている。しかし、このバイデン政権は奥の院・ディープステートが、昨年の選挙で大掛かりな不正を行って誕生させた政権であった。もちろんこれを推進したのはメディアである。彼らは去年の大統領選挙で、徹底的に前トランプ大統領を批判し、徹底的にバイデンを持ち上げていた。

 このメデイアが、今回、バイデンの判断は国辱であるといっている。バイデン大統領は独自の判断で行動していない。奥の院・ディープステートの指示通りに行動しているはずである。彼らは、これは不都合な真実であるから、ここではバイデン大統領を叩いておこう、全てはバイデンの愚かさのせいにしておこうと言うことである。
 
 しかも、撤退に当たっては、米軍の装備や兵器などそのまま放置して帰国した。その装備や兵器はタリバンに与えたのである。その量たるや、日本円にして10兆円ほどの物であるという。タリバンにこれから暴れて、大戦争に持ち込んで下さいと言っているようなものである。奥の院・ディープステートは大戦争に発展させようとしている。