奥の院通信から R4 2/22 「奥の院支配の紀元」

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正直言ってこれは分からない。しかし、彼らの支配は、少なくとも彼らがイエスを処刑した時には既に始まっていた。彼ら以外にはそれを実施できる者はいないからである。

 この当時、パレスティナはローマ帝国の属州であった。
 ユダヤ人の歴史家カシュタインは、『ユダヤ人の歴史』で以下のように書いている。この地域の実際の権力は、ユダヤ人律法学者たちの二つの集団によって行使されていた。
 第一は、大祭司アナニアに率いられた、ローマ人。
 第二は、大祭司カヤパに率いられた、ユダヤ人(イスラエル民族の一部・一派)。

 イエスは裁判に3度もかけられた。この時、パレスチナには3つの臨時権力が存在したからである。カシュタインは『ユダヤ人の歴史』で以下のように書いている。

 ローマ人の支配は、ユダヤ王国を支配していた混血ユダヤ人のヘロデ王、ローマ(支配帝国)の総督ポンティウス・ピラト、ユダヤ人律法学者たちである。
 イエスはこれら3つの勢力の前で、それぞれ裁判にかけられたので、ローマ人もユダヤ人も、みな裁判の結果には満足したという。

 『新約聖書』は、イエスがユダヤのサンヘドリン(ユダヤ人最高法院)の裁判長カヤパの前に引き出された時の模様を描いている(「マルコ伝」)。
 「大祭司たちと法院全体が、イエスを死刑にするため、イエスに不利な証言を求めたが、一つも見つけられなかった。大勢の証人が、イエスに不利な偽証をしたが、その彼らの証言は、いずれも全て一致しなかったから証拠にはならなかった」
 ユダヤ人は途方もない嘘つきであって、彼らの嘘は互いに矛盾していた。だからどれもこれも確かな証拠としては使い物にならなかった。

 そこで、ユダヤのシオンの長老団は、イエスを唆して自分自身に不利な証言をさせることにした。再び大祭司はイエスを尋問して言った。
 『おまえは誉むべきお方の子、キリストなのか?』
 イエスは言った。
 『そうだ。おまえたちは、人の子が力ある方の右に座って天の曇に包まれて来るのを見るだろう』
 すると大祭司は自分の衣を引き裂いていった。
 『もはやこれ以上、どんな証人が必要であろうか? 諸君は今、冒瀆の言葉をお聞きになった。諸君はどう思われるか?』
 すると全員が、「イエスは死罪に当たる」と宣言した。数名の者がイエスに唾を吐きかけ、目隠しをして殴り、イエスに言った。
 『予言してみろ』
 それから、下役の者から順番に、イエスを平手打ちにした。

 これが後の左翼の人民裁判原型である。裁判とは名ばかりの、左翼の内部離反者に対するリンチそのものであった。先の大戦直後の「ニュールンベルグ裁判」や「東京裁判」と同じである。結論はリンチ処刑と決まっているが、一応「裁判」の形を取る。

 つまり、「ニュールンベルグ裁判」や「東京裁判」と2千年前の「イエスの裁判」は同じである。奥の院にとって都合の悪い者を、公開リンチに架け、消し去るのである。やっている連中が奥の院で、今も当時と同じ奥の院であるから、することも同じになるのは当然であろう。

 奥の院の世界支配は、若干その支配力が弱まった時期を含め、少なくとも2千年は続いているのである。その実体を人の目から隠し、蔭に隠れて支配していることは全く変わらない。

 人類の歴史は、ユダヤ人に対する非ユダヤ人の抵抗史である。だからこそ、ユダヤ人は常に非ユダヤ人に「迫害された」と大声で喚き、すぐ「反ユダヤ主義」と叫ぶ。攻撃は最大の防禦であることを彼らはよく知っている。だから常に敵対し攻撃する(20年8月11日通信参照)。

 非ユダヤ人の数が増えすぎたので、この辺でその数を減らすべく第三次世界大戦を始めた。今回は特定の国相手ではない、人類全体である。だから本質が見えにくい。この点こそが今回の彼ら奥の院の意図しているところである。

 彼らにとっては、別にユダヤ人が死んでも構わない、彼ら奥の院はユダヤ人を護っているのではない。彼らは奥の院を護っている。中華人民共和国(中共)は支那人を護っているわけではなく、中共の共産党を護っているのであることと同じであろう。