「誉められるうちは まだまだ」
「もしかしたら 天皇家の園遊会にも でとったかもしれんな」
はがき道の坂田先生はそう言った。
以前、はがきを広めた人として、郵政大臣から表彰の知らせが
あった。それを辞退した坂田先生。
「そもそも表彰を受けるような人間では まだまだなんだよ。」
「表彰の知らせがあるようでは まだまだ なんじゃ。」
こんなに、40年もの間ひとつの道を黙々と歩いた偉大な
方にして、この言葉。
宮澤賢治さんは「雨ニモマケズ」のなかで
「誉メラレモセズ 苦ニモサレズ ソウイウ モノニ ワタシハ ナリタイ」
とうたった。
ありがとうおじさんは、名を明かさず、住居も知らさず。
組織を作らない、徹底したカクリミの実践者だ。
「誉められたい」と思うなら、せめて大いなるものに。と
願う。
先人の行為は知識を超えた重みが在る。
市井に棲む私たちの一人ひとりにできることは何か。
せめて輝いて輝いて生きることぐらいは----。
ありがとうございます