森 信三 運命をひらく 365の金言 25 「生命の閃き」

生命の閃き

 人間が本当に真剣になると、
こういうふうにパッと夜中に目があいた時とか、
あるいは朝、目のさめた瞬間に、大事な問題が
パッと分かるものなんです。
その時そういう一種の生命の閃きによって、
基礎理論の不足というようなものも、
ある程度突破できるものらしいですね。
実際不思議といえば、実に不思議なことなんです。
だから普通の学者には、そこが分からんから、
低い学歴の人間には、発明なんかできないと
決めて、たかをくくっているわけなんです。
そのくせ大学で自分の教えた人間が大した
発明もやらんのですが、そこが分からんのです。

 人間が本当に一念こってくると、
学校で教わらなかった基礎理論というものの
壁を突破して、ある程度高度な発明もできるように
なるらしいです。
もちろんそれには、その人の素質がよくて、
しかも真剣でなけりゃダメなんですがね。