真の大望
国家の全運命を、自分独自の持ち場のハンドルを通して、動かさずんば已まぬという一大決心の確立した時、その寿命は、天がその人に与えた使命を果たすだけは、与えるものです。それよりも永くもなければ短くもありません。
諸君はすべからく大志大望を抱かなけらばならぬ。しかし真の大望は、私利私欲の立場あってはならぬのです。その意味からは、「真志正望」と言ってもよいわけですが、しかしまあ若い諸君らには、大志大望と言う方がピッタリするでしょう。諸君らの取り組む相手は、同級生や、池田師範の生徒などではなくて、欧米の師範生です。
このことが分からぬようでは、諸君も本当のことはできないでしょう。