人間の願い

人間の願いはその人の環境によって
まちまちなのだろうか。
毎日食べるものもなく、飢えに苦しむ者は
安定した食べ物を求める。
戦争状態の地域では、なによりいのちの
安全が願いだろう。
平和が長く続いているこの国の人々の
願いはなんだろう。
健康で幸いな日々だろうか。


お金もちは わずかなお金でも増えることが
歓び。?
でもひとたび病気になれば、どんなことをしてもと
健康回復に湯水のようにお金を使う。
健康でなければ、食物もおいしくなく、
いのちへの不安も増長する。
若者は楽しきことを願い、パートナー探しに
奔走する。
あきれば互いに新しい相手探し。
共同作業に歓びを感じ、一体感に幸せを探す。
知りたいニュースは携帯で即時知り、
メールで仲間とのつながりを確かめ合う。
正しいとおもうことで、世の中の大方の人には
受け入れられないことを実践するものは、
たいがい経済的にめぐまれない。
純粋なきもちで奉仕し、他を支援するものは、
世の中の圧倒的な流れにあって、立ちすくむのか。
気づけるものたちよ。
ほんとに少ない人たちよ。
それでもあなたは歩くのをやめないのか。
大多数の流れの端を、岸にぶつかりながら流れる川の水のように、
あなたはまだ進むのか。
淀みに入り動かずに 腐ってしまってもいいのだろうか。
人間の願い。
生きている証。
何のために生きるのか。
そんなことへの問いさえ忘れてしまう日常。
それでいいのか。
ほんとうに。
人間の願い。
忘れ得ぬ 一体感。
それは誰もが知っていること。
長い長い旅。
最終コーナーを回った。
ありがとうございます