36年ぶりのお声が電話口のむこうから
聞こえてきた。
若々しい、相変わらずのやさしいお声。
はずむように36年の時が過ぎた。
学生時代の同じ研究室の2年先輩のAさんだった。
新聞で名古屋市近郊の地方都市の
市長選立候補者をなにげなく見た。
そこに今日の電話の主が写っていた。
驚きと、喜びと、なつかしさとが入り混じった。
翌日、会社のその市から30年間通って
見える同志に、その方のことをたずねた。
よく知ってみえて、2度ビックリ。
「今晩立会い演説会なんですよ。」と言っていた。
そして今日、会社に電話があった。
毎年賀状だけはかかさずに届いていた。
そこには「今年こそ会おうね」で36年が過ぎた。
ひとつの縁が一気に行動にうつる。
社員さんが演説会場でAさんに話しかけた。
ビックリのご縁にAさんも驚いて、お電話を
くださったのだった。
劣等性の同級生が研究室に3人いた。
そのすべてをやさしく導いてくださった兄貴分の先輩3人組。
そのリーダー格がAさん。
研究が遅くなると家が近いこともあって、
気軽にマイカーに乗せて、送ってくださった。
ほんとうのところは姉のことが気になっていたようだったけれど・・。(笑)
一生一緒ですよと言って、仕事を始めた会社の同志と
36年前の先輩は繋がっていた。
どんな人も大切な人。
特に人生で出会う人はそうだと、
強く確認させていただいた、嬉しい日。
当選してもしなくても、Aさんは変わらない。
今年はきっとなつかしい劣等性3人組と
先生と先輩3人組は一堂に会することだろう。
ご縁ありがとうございます。