随想 伊路波村から25~人生の行

メダルを取ることが 試合の目標だった
テニスプレーヤーが 年齢を重ねて
目標が変わってきたというお話。

「プレーができるだけで 幸せ」

若いうちは ああもしたい こうもしたいと
多くの願いを掲げて 人生という道を突っ走る。

多くの財を得 名声を獲得することに
人生の幸いを求める人がほとんどだ。

それでももちろんいいと思う。

だが 年齢を経て たくさんの経験をし
多くのものを失ってもなお
「生かされることだけで 幸せ」
という人生観に至ったら
人生という行の道を
楽しんで歩くことにならないだろうか。

その姿は きっと他の人々をも
輝かせることだろう。