Iさん懐古 その16~苦があるということは

「苦があるということは、思いが不正」

苦は自分の心の思いが正しくないからなんて、
ちょっときついし、病気で苦しんでみえる方には、
ちょっと伝えにくいことです。

でも怪我もワレを怪しむなんて書きます。
どのようにワレを怪しいと思うことなんでしょうか。?

仏教で「四苦八苦」と言い、この世は苦だと説きます。

三省堂辞典からですと

「四苦八苦」
非常に苦労すること。たいへんな苦しみ。
もと仏教の語で、あらゆる苦しみの意。
「四苦」は生しょう老・病・死の四つの苦しみ。
「八苦」は「四苦」に愛別離苦あいべつりく(親愛な者との別れの苦しみ)、
怨憎会苦おんぞうえく(恨み憎む者に会う苦しみ)、
求不得苦ぐふとくく(求めているものが得られない苦しみ)、
五蘊盛苦ごうんじょうく(心身を形成する五つの要素から生じる苦しみ)を加えたもの。

では逆に苦のない不正でない心の思いとは
なんでしょうか。
そこにいくようにすれば苦のない世界が
訪れるのでしょうか。

同じ仏教の「般若心経」には答えが説いてありますが
普通ではまさかの世界観です。
でも腹の底に落ちて、実践できれば苦のない意識が実現です。
そして同じ仏教の教え「四苦八苦」が消滅です。

「色即是空、空即是色」

ほとんどの仏教の経典に共通する、お釈迦様の
教えで、幾度もお聞きになっていることでしょう。
そしてその意味を研究なさった方も多いことでしょう。

Iさんは「お経に書いてある。」といつも真理法則との
引き合いにお話しされました。

「色即是空、空即是色」

物質や心には実体がない 
実体がない空が物質や心を成り立たせている。

要するに実体がない物や心に振り回されている
不正な思いを、「空」こそ実相と思い、実践は
「中道」(偏らないこころで)を行けと説いているのです。

さらに般若心経の最後には念仏のように
このように唱えなさい。意味が分からなくてもいいからと
サンスクリット語で書いてあります。

羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦
菩提薩婆訶 般若心経

どなたも耳になさったことのある
ギャテーギャテーハーラギャテー・・・です。

言ってだけいれば苦がなくなるのなら
楽なことですが、ダライ・ラマさんは
多くの人々の前でその意味を説いています。
珍しい解説です。
方法論です。

空への5段階

彼岸へ行け!

1.羯諦 羯諦

行け!行け! 修行道 解脱するために道を聴くこと

2.波羅羯諦

行け!行け! 加行道 解脱するために自ら考える

3.波羅僧羯諦

見 道 そして空の直感を得る(見性)

4.菩提薩婆訶

修 道  空の体験を心になじませる

5.般若心経

無    悟りの成就 完璧なブッダの境地

そしてさらに瞑想によって高められていく。

以上のような実践から、空を知り心に落とし
またさらに実践し続ければ、苦のない世界へと導かれると
ダライ・ラマさんは伝えています。

なにより「見道」なくしては心の底に
落とすことは難しいかもしれません。

苦のない世界へ!!

「苦があるということは、思いが不正」