「あるアメリカ人弁護士」 奥の院通信 R3 3/19

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もう長年日本で弁護士をしている某アメリカ人弁護士に「母国アメリカは政権が変わってどうですか」と聞いてみた。彼は良く喋る男である。一方的にまくし立てる。

 「バイデン新大統領は良い。コロナ対策など、良い仕事をし始めた。トランプ前大統領は4年間何もしなかった。彼は口だけ、何も実行しなかった。政治の経験がないから仕方ないが、バイデンは副大統領も勤め、政治的には経験豊富である。トランプ前大統領は中華人民共和国(中共)との関係を最悪にしてしまった。バイデン新大統領はこれを修復しつつある。

 アメリカはこれからは徐々に衰退していく、それに代わって世界の覇権を握るのは中共である。ゆっくりではあるが、アメリカも中共のような体質に変わっていく。経済と政治は違う、政治にあまりの自由を認めると全体が崩壊する。」

 黙って聞いていたら、概略このような話をまくし立てた。彼は親の代にチェコからアメリカに移住してきており、彼本人は大学院時代に日本に留学し、卒業後はアメリカ本国に帰って弁護士をしていたが、その後日本に移住し日本で弁護士をしている民主党員である。民主党員であるから、バイデン新大統領になって良かったと思うのは当然かも知れないが、トランプ前大統領を全く評価してないのにはちょっと驚いた。

 長年日本に住み、年2回程度しかアメリカに帰省しないし、しかも、民主党員であることを考えると、このような考えになるのかと半ば納得した。アメリカの新聞・雑誌を読み、インターネットで情報を得ているから無理もないのであろうか。

 これから、世界の大勢が徐々に共産党一党独裁の世界に変わっていくと思っている。これこそが、中共政府が進めている政策である。アメリカでもメディアは揃ってこの考え一色なのであろう。そう考えると、その環境下でトランプ前大統領はよく頑張っていたと思う。だから彼は大統領就任直後に「アメリカファースト」と言った。その時は、当たり前じゃないかと思ったが、そこには深刻なアメリカの事情があったというこのに気づいた。

 一般的にはトランプ前大統領の改革は1つの反革命と言って良いのかも知れない。中共はアメリカを徐々に共産化し、アメリカを支配し、あるいは一緒に世界を支配しようとしている。この背景をひしひしと感じながらの主張であったことだと納得した。

 共産主義(社会主義も含め)は奥の院が世界支配のために拵えた思想である。世界支配であるから、実質的な独立国家は困った存在であり潰さなければならない。だから彼らは最初は「コスモポリタン」と叫び、次には「インターナショナル」と叫ばせた。「あーインターナショナル」と歌わせた。日本にも第三インターナショナル(日本共産党)を作らせた。今はこれが「グローバル」となった。全て同じで、言葉だけを新しくしている。

 これは困ったことだと心配し行く先を心配して、根本的な改革を決意したのが、トランプ前大統領を中心とした、ある一団の勢力であった。この一団にはまだ名前はない。しかし、アメリカ軍がこれを支援しているから、改革は進んでいるようである。今彼らが当面目指しているのはネサラ・ゲサラの実現である。これはまだ周囲に尋ねても名前すら知る人はなく、内容は全く知られていない。言っても嘲笑を買うだけである。

 それだけ世界は奥の院の思想に染まり、奥の院の敷いた路線の上を必死で走らされている。「今だけ、金だけ、己だけ」の世界である。だから小さくも、大きくも争いというものは絶えない。争いそのものが奥の院の商売の種ともなっている。今、米軍はこの奥の院との戦いを始めている。これまでもこの奥の院に戦いを挑んだ人はいる。しかし、いつも敗れていた。今回は個人ではなく、米軍という強力な集団が挑んでいるので、ひょっとしたら世界が変わるかも知れない。

 トランプ前大統領は確かに中共に対して戦いを挑んだ。メディアはこれを「米中貿易摩擦」「米中貿易戦争」と呼んだ。トランプはもっと根本的なところで戦っていたのであるが、メディアはこれを貿易問題と、問題を矮小化した。だから根本が分からなくなっていた。

 しかし、時が経つにつれ、中共はアメリカから技術を盗み、大学に入り込んで学会を支配し、同時に政界に入り込んでアメリカの政治に影響力を行使し、そして今回遂に大統領選挙を盗んでしまった。今起きているのは、これに気付いたアメリカ国民が立ち上がって抵抗している戦いである。今回は彼らが勝利する可能性が高そうである。大いに期待したい。