再録 随想 伊路波村から5~悲しみのアンブレラ

ジンときました・・・・。

悲しみのアンブレラ 

雨が降り続いてる うだるような暑さも

あやふやのまま終わりにした 君と僕に似てるよ

生乾きで着た服は 湿っぽくて嫌だな

穏やかな顔して飲み込んだ 想いが今頃 溶け出した

雨音の中に潜んだ 君を辿る

今更 遅いけど

アジサイの花のように 雨の中にいても

綺麗な夢を咲かせられる 僕で在りたかったのになぁ

雨粒に紛れて 涙がこぼれ堕ちる

いつか君に 会えるといいな また

悲しみのアンブレラ 涙のせていくよ

この雨が止む頃に 僕の中の雨も

晴れ上がると信じて

水たまりを見つめてた 淋しさを映して

本当のことが言えたなら いつまでも君といたかった

雨雲が僕を包んで 夢を降らす

滴の中の君を求めていく

悲しみのアンブレラ 涙のせていくよ

傘の柄の君の名を 指でなぞりながら

潤む声で叫んだ

美しい空に架かる 虹が見える 幻じゃなく

でも 僕の心は 切なさで 濁ったまま

歩き出せずに 雨の中 悶えているよ

悲しみのアンブレラ 傘越しに見える空

悲しみのアンブレラ 涙のせていくよ

この雨が止む頃に 僕の中の雨も 晴れ上がって

君に また会えると 信じて