まじめな人たちと食事しました。
自分にとって赦しがたい人を、心から赦し、
その方を兄弟と思えたら、現実は変化するでしょうか。
それは実践した方だけが得られる体験です。
私にもそれはありました。
30代後半から40代にかけて、さまざまな難題を
投げかけてくださる方がいました。
もうおつきあいをやめたいと何度思ったことでしょう。
しかし思い直しました。
このような難題を下さる方は、私を鍛えてくださる方と、
思い直したときから、状況は一変しました。
その方が病気をされた時にはなにかれと、自分の
知っている限りのものを差し上げました。
そして一日も早いお元気を祈りました。
徐々に回復され、その方は、自分が治ったわけを同病の方たちに
知らせ始めました。
もう難題を見せることは、これっぽちもなくなりました。
まさに仏様のように快活で笑顔の方になりました。
それから20年がたちました。
去年その方が亡くなったと知らせが来ました。
葬議場の受付で記帳中にぼろぼろ涙が出てきました。
葬儀中もずっと私に語りかけてくるかのようでした。
人生で私を鍛えてくださった恩人に心から感謝しました。
私の赦しは感謝とともに、ひとつ終わりました。