ラマナ・マハルシとの対話より 31ー1 「シーヴァ・ナディとは・・」

1939年1月23日~28日 対話616(59才)

質問者

シーヴァ・ナディとは実体があるものなのでしょうか?それとも想像の産物なのでしょうか?
(シーヴァ・ナディ 個人の魂の霊的な神経経路)

マハルシ

ヨーギーたちはジーヴァ・ナディー、アートマ・ナディー、パラー・ナディーと呼ばれるナディー(霊的な神経経路)が存在すると言っています。「ウパニシャド」はそこから幾千ものナディーが派生するセンターがあると述べています。ある人はそのようなセンターは脳に位置すると言い、別の人は別のセンターに位置すると言います。

 「ガルバ・ウヴァニシャド」は子宮の中の胎児の形成と成長の過程をたどっています。それによれば、ジーヴァ(個人の魂)は妊娠7か月目の胎児の中に泉門から入ると考えられています。その証拠として、幼児の泉門は柔らかく、脈を打っているということが指摘されています。そのため、泉門が数か月かけて骨化する前に、ジーヴァは登頂から泉門に入り、全身に広がり渡る幾千ものナディーを通って活動を始めるのです。それゆえ真理の探究者は源に帰り着くために脳にあるサハスラーに集中しなければなりません。プラーナーヤーアはヨーギーにとって脊柱の底辺に渦巻いた状態で眠っているクンダリーニ・シャクティーを目覚めさせる助けとなると言われています。シャクティーは脊椎の中心にあるスシュムナーと呼ばれる霊的な神経経路を通って上昇し、脳に達します。
もしサハスラーラに精神を集中すれば、サマーディの歓喜が得られることは疑いありません。しかしそれでもウアーサナー(心の潜在的傾向)が破カイされることはないのです。それゆえ、ヨーギーはサマディから目覚めざるをえません。なぜなら束バクからの解放がまだ達成をされていないからです。      つづく・・