再録 霊性の旅 5~ 玉仏寺
実は人生の初めての体験は上海であったのだった。
ここから霊性の旅のはじまりとなった。
玉仏寺(上海)
上海から南京への移動は中国東方航空。
出発時間が1時間ほど遅れたでしょうか。
飛行機は上海飛行場を飛び立ちました。
ところが地面がすぐ下に見える状態が続き、
何度もエンジンの回転を上げる、フーンブーンという音がしました。
機内の誰かが「上昇しないな。危ないな」と不吉な事を言いました。
皆さんの不安の顔。緊張…
上昇しないまま無事滑走路に着陸。
着いたところは上海でした。
説明があってもチンプンカンプン。
待合所でそのまま2時待ち。
再挑戦を同じ飛行機でしました。
やっぱり今度もあまり上昇しないまま、
いつも地面が「そこ」に見えていました。
そして、着陸。南京でした。
ほっとしました(ホントは何でもない様な顔してたけど)。
こんな面白体験旅行も最終日、上海を発つ日となりました。
前の晩、Aさんから「明日の朝早くに4~5人でお寺へ
行くからいかないか」と声をかけられました。
「いいよ」と言って翌朝早起きです。
タクシーに分乗して、20分位。
上海には珍しく仏様が残っているお寺、玉仏寺に着きました。
ルンルンと思いながら、1階の下駄箱に靴を入れます。
釈迦座像のある2階へソロリソロリ。
そして、その白ヒスイの仏像を見上げた途端にこみ上げてくる熱いもの。
そんなこと経験無いし、どうしちゃったんだろうと
みんなに見られないように四苦八苦。
あまりのお顔の美しさに、暫し呆然でした。
左側にはガラス戸にビッシリ国宝の仏典。
ミャンマーから贈られたというこの玉仏は、
毛沢東時代、紅衛兵の破壊にも合わなくて済んで今に在ります。
上海においでの節は是非一度のぞいて見て下さい。
何にも無いかも知れません。