再録 Iさん懐古 その7~意識のみは天に持って還ることができる

もちろん形のある物質は持って還ることなど
出来ませんので、意識はどんなかたちで持って
還ってから存在するのでしょうか
(もって還るところは 今ここですが)

形のある物質のこの世と、形のないエネルギーの
世はともにあることができるのでしょうか。

意識のみは天に持って還ることができる。
「所有」するものとただ「在る」ものは共存できません。

とすると持って還れる意識とは、今厳然としてある
そして永遠にあるエネルギーの増大延長ではないのでしょうか。

それは「愛」とよんでも「感謝」と呼んでも「喜び」でも
「慈しみ」でもよさそうです。

よくあんでるせんを引き合いに出すことがあります。
長崎の川棚の駅前にあるあんでるせんでの
出来事を体験なさった方々の感想はさまざまに感じます。

自我がまさって、爆発して怒って途中で帰ってしまう方。

ずっとそれまでの間、考えて見えたのでしょうか、
故郷に戻って離婚されて、仕事もやめてしまわれた女性。

とても仲が良くて結婚されたのに、間もなくして
離婚されたご夫婦。

なんとかマジックをどのようにしたのだろうかと
解析しほぼマジックだとご自分の心を納得させる方。

不思議なことがあるものだが、不思議は不思議として
詮索せず、あってもいいと思い再び日常に戻る方。
そしていつしか忘れてしまう方。

目撃したり、体験したりしたことをもとにして
「人間とはいったい何だろう」とさらなる真理の
探求に進む方。

などなどいろいろでした。

こちらの見解をこの場で明らかにしたく存じます。
信じなくてもちろんいいです。

10数回を超えての体験に何故そんなに何度も?と
不思議に思われる方が多いようです。

それは揺れそうになる確信の確認に出向くのみなのです。

どんな確信かと申しますと、
「この世界は幻想」だという確信です。
ビックリかもしれませんね。

でも今までの人生の中で体験したことは
確かにそのことを物語っていて、啓示としても
確信としかとらえようがありません。

言葉でお伝えすることはできません。
そういうものですから。

「この世界は幻想」だと何故あんでるせんでの
出来事が伝えているのかと申しますと、次のようなことからです。

1.「友人の時計が長崎のマスターの手元から消えて
名古屋のいつも置いてある場に翌日戻ったら置いてあった。」

このことは時間や空間はなく、時間や空間は完全に自我の世界の
ことであると証明しています。実相世界にはありません。

さらに物質が消えてまた、遠く離れた場所に再現される
ということは、物質は幻想であると感じます。
そしてもちろん距離はない。

2.「弾性の鉄が、意識で曲がる。スプーンが曲がったり
割れたりする。硬貨が口でかじり切れたり、大きくなったり
小さくなったりする。

塑性であるプラスチックやガラスが
割れないで大きくなったり、ねじられたりする、
また瓶の口が長くなったりする。

紙幣である紙に直角に硬貨が通過しても
破れた跡が残らない。」

物質は幻想であれば、それが人間の考える
物理的な性質の弾性、塑性、剛性などは何の意味もない
ことを証明します。

「思った通りになる」ことで、意識はすべての根源であり
創造の源であることを明らかにしています。

3.「バラバラになっている「ルービックキューブ」を
上へ放り上げた瞬間に6面がそろう。
世界新記録です。(笑)」

物質が幻想であれば、意識がすべてを可能にします。
意識には無限の力があることを明らかにしています。

4.「初めてお会いしたお客様のお名前や
生年月日、家族や伴侶、恋人の名前を言い当てます。」

私たちの生命が元一つであればもちろん可能なことでしょうか。

5.「早朝に書いた絵や文字が、その何時間か後に
書かれたご本人の絵や文字に合致する。」

これもまた時間や空間のないことと、元一つである
生命の証明です。

6.「絵の食べ物を、食べることができる食べ物として
現出する(ハンバーガー)そして少しかじったあと、
かじった形のまま、ふたたび絵に戻す。」

これはすべて衆人がじっと見ている前でのことです。
もちろんすべてはイリュージョンで、意識の力は
すべてを可能にしています。

このようにこの世は「幻想」であり、
またかくして「時間」や「空間」もまた幻想であるとして
一体私たちとは何でしょうか。

自我の最初の質問は
「あなたとは誰か」です。

そう聞かれれば「私は誰それという人間です」とは
言えない。
形は幻想であり、自我はしかして偽物であり、
生命は一つで皆がつながっていて、時空間なく
「在る」ものは「意識」のみでしょうか。
そして「今」。

どんな意識で生きるのかを問われています。

意識だけが実存ならば、恐れはありません。
病気や恐れは存在を肉体だと思わせる自我の
強烈な働きです。

「意識のみは天に持って還ることができる」

「あなたとは誰か」の問いには

「わたくしはたった一つの生命です」

「あなたの目的は?」と問われれば

「喜びの延長です」と答えることにさせてください。