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1990年10月、ドイツ連邦共和国(西ドイツ)にドイツ民主共和国(東ドイツ)が編入された。東西ドイツ統一である。この時、アメリカのブッシュ大統領はソ連に対し、この東西ドイツ合併に同意してくれれば、以後1インチたりとも東に覇権を拡大することはないと約束した。
ところがその後の現実は旧東側諸国がNATOに加盟し、NATO勢力がどんどん東進し、とうとう今ウクライナまで来たところで、このウクライナがNATOに加盟したいと言い出している。もしこの事態が進むと、ロシアとウクライナの国境にはミサイルが並ぶ。ロシアとしてはこの事態には安全保障上は耐えられない。そこで、プーチンはウクライナのNATOに加盟申請だけは止めろと言った。
2014年3月、ヤヌコビッチ(親露派)は命を狙われ、追い回され、遂にロシアに亡命した。その後もウクライナのロシア系住民の虐殺が続き、2014年9月5日に、ウクライナ、ロシア、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国が、ドンバス地域における戦闘停止についての合意文書に調印した。しかし、この合意はウクライナによって破られた。
その後2015年2月、ドイツとフランスの仲介でミンスク合意がなされた。しかし、その後もドンバス地域でのロシア系住民の虐殺が続き、今ではこのミンスク合意も存在しないに等しい。ドンバスでの休戦には失敗した。
ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国は等々ロシアのプーチンに助けを求めた。そこでロシアは2022年2月プーチン大統領はドンバス地域の独立を承認し、ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻が開始されたのであった。
ウクライナでロシア系住民を虐殺しているのは、ウクライナ軍ではなく、先の大戦終結後、ウクライナに残ったナチスの残党であり、彼らが組織した民兵である。しかもこの民兵組織はアメリカのCIAがコントロールしている。
2019年5月に選出されたゼレンスキー大統領は、2018年11月に選ばれていたロシア人地区代表者について、「彼らはテロリストだから会わない」と言う。これでは話し合いの余地などはない。
そして昨日29日、クリミア半島のロシアの軍港セバストポリで無人機や自立型潜水艦による攻撃があった。ラズポジャエフ市長は直ちに、「これはウクライナ軍によるものである」と断定した。セバストポリにはロシアの黒海艦隊司令部があり、ロシア国防省も、無人機9機と自立型潜水艦7機が攻撃したと発表している。そして更に、「これはウクライナで活動している英国の軍事顧問が計画したテロ行為だ」と発表している。
この英国の軍事顧問は、9月に行われたノルドストリーム破壊にも関わっている。
ラズボジャエフ市長は、ウクライナ側に被害状況や迎撃能力が漏れる恐れがあるとして、監視カメラの稼働停止を命じた。
こうした経緯を見ると、ウクライナ紛争の当事者はウクライナではなく、アメリカ、イギリスを中心としたディープステートの戦争であることは明らかである。彼らの意図は何とかこの紛争を世界大戦に持ち込みたいというものである。先の第二次世界大戦に次ぐ第3次世界大戦を意図している。
しかも、これをプーチンのしでかしたものとし、プーチン悪者説を定着させようとしている。
全ては、アメリカなどの国家がしているのではなく、ディープステートがこれらの国にさせているのであって、そのうちの1国をつかまえて交渉するなり、対策を講じても、意味のないことであり、成果があるものではない。本当の当事者は表に出てきている国々の背後にいるのである。