奥の院通信から R5 3/1 「プーチンの演説」

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先日、プーチンは「ウクライナ紛争は誰が始めたのか」と題して演説を行った。その内容を一応聞いてみよう。

1 この戦争は昨年2022年2月に始まったのではない。
 「ドンバス戦争(2014年から現在))は、ウクライナ軍と、ドンバス地方(ウクライナ東部)に住んでいるウクライナ市民との戦争であり、ウクライナ軍によるロシア民族に対する虐殺である。
 我々はこの問題(ドンバス戦争)を平和的手段で解決するために、できる限りのことを行い、忍耐強く協議も行った。しかし、我々の背後では、全く別のシナリオが用意されていたのである。
 西側の指導者たちがドンバスの平和を目指すとした約束は口実であり、残酷な嘘だった。西側は、実際は、ドンバスにおけるネオナチのテロ行為を、ますます奨励した。」

 2014年から行われていた虐殺について、西側の他のヨーロッパの国々も問題だと思っていた。そこでウクライナ内の戦争に仏、独、露などの国々が第3者として入って、何とかこれを止めようとしていた。
 その時、西側の指導者たちは、ドンバスの平和を目指すという風に約束していたのであるが、実はそれは口実だったのである。残酷な嘘だった。実際はドンバスにおけるネオナチの行為を奨励していたのである。この当時、仏、独が入って、プーチンも入って、様々な協議を行った。その協議の結果、出来たのがミンスク合意であった。ノルマンデー形式(仏、独、露、ウクライナがドンバス戦争を解決するためのグループ)があった。

 ところが後に、ドイツのメルケルが秘密のシナリオとして、「ミンスク合意もノルマンデー形式も時間稼ぎだった」と告白している。ウクライナに西側の国々が武器を与え、ウクライナの兵士たちに訓練を施し、のちにロシアと戦う時のための時間稼ぎを行った。ノルマンデー形式で集まった4人、マクロン、メルケル、プーチン、ゼレンスキーのうち、プーチンだけが騙されていたのである。

 だから、この戦争は決して昨年2月に始まったのではない。今回、2014年から既に始まっていると西側のストルテンベルグNATO事務総長が突然言い始めた。
 NATOはウクライナ兵に訓練を施し、装備を提供し、その結果、ウクライナ軍は2014年より2022年の方がはるかに強力になっている。
 プーチンは「ドンバスが燃え、血が流され、ロシアが誠実に(私はこれを強調したい)平和的解決に邁進していた時に、裏で彼らは人々の命を弄んでいた」

2 NATOに平和条約を提案したのはロシアである。
 「2021年12月、我々は米国とNATOに対し、安全保障条約の草案を正式に送った。ところが、これは真っ向から拒否された。この時、彼らはノルドストリーム爆破計画を実行に移し、それを止めるつもりはないことが後で分かった。
 2021年12月時点でバイデンはこの計画(ノルドストリーム爆破)にゴーサインを出していたので、プーチンが出してきた安保条約などには全く関心がなかった。

3 ウクライナ軍によるドンバス大規模攻撃
 「脅威は日に日に増していた。ウクライナ軍は2022年2月(ロシアの軍事侵攻)までに、ドンバスで再び流血を起こす準備が万端に整えられていることは疑いようがなかった。
 ドンバスの都市に空爆が行われた時の様子を我々はよく覚えて居る。彼らはドンバスへの直接攻撃を試み、しかも、封鎖、砲撃、民間人に対するテロを続けた。
 こうしたすべては国連安全保障理事会が採択した決議に完全に反している。にもかかわらず、皆が何も起きていないふりをしていた。

 国連でもこれは問題になっていた。西側メディアではドンバスで虐殺が行われていた証拠はどこにあるのかと報道していたが、これは事実でした。もちろん国連の決議違反だった。しかし、西側は何も起きていないふりをしていたのです。
 「我々が守っているのは人命であり、自分たちの家だ。だが、西側の目的は無限の権力である」

4 彼らの戦争ビジネス
 西側が提供したキエフ政権武装のための費用は、1500億ドル(20兆2460億円)である。
1500億ドルを西側諸国がみんなで出して支援した。ウクライナのGDPは2001億ドルしかない。GDPの4分の3に当たる金額を西側が支援した。とてつもない額である。
 OECDデータによれば、2020年から2021年まで、G7の国々が、同じ時期に、世界最貧国支援のために支出した金額は600億ドルだけである。

 貧困撲滅のためには600億ドルしか出していないのに、ウクライナ1国のために1500億ドルも出した。なぜか?それが彼らのビジネス(金儲け)だからである。

 他国の混乱や、クーデターを助長するための資金は、世界中で惜しみなく注がれている。アメリカの専門家の試算では、2001年以降、米国が始めた戦争による死者数は約90万人で、3800万人以上が難民となった。

 国連難民高等弁務官事務所発表によると、世界の難民は、昨年ウクライナからの難民を加えると1億人に達する。史上最高である。世界人口は78億人。78人に1人は難民である。ネオコンが起こした戦争によって3800万人もの難民を出した。
(ネオコンのやっていることがどういうことなのかを、プーチンは説明してくれている。)
 「ネオコンは民主主義と自由を装い、本質的には全体主義的な価値感を流布している」

5 西側の性的倒錯、小児性愛
 更にプーチンは、西側の今の風潮、文化について、その退廃ぶりについて語っている。
 「家族、文化、国民のアイデンティティを破壊し、性的倒錯、児童虐待、小児性愛に至るまでが、ノーマルなことだとされ、聖職者、神父は同性婚を祝福するよう強制されている。勝手にやるがいい。はっきり言って西側エリートたちは気が狂っており、もう手の施しようがないようだ。我々がすべきことは子供たちを、彼らの退廃と退化から守ることだ」 

 これらについては結構、賛同の声があがっている。
トランプ政権時の大統領補佐官マイケル・フリン氏はツイッターに、「ロシアの大統領(プーチン)が、西側が破壊しつつある価値観として、家族と神について語るのは素晴らしい」と言っている。

 メディアは、プーチンはなんとしても倒さねばならない敵であると言いつのる。しかし、彼の演説では、西側での教会、宗教、家族の破壊、そして小児性愛の常態化について述べている。ここで本当の敵は誰なのだろうかと質問したくなる。
 世界における我々の敵は、いったい誰なのか?ウクライナ戦争を始めたのは誰なのか?