お母さん 040101

平成14年1月1日 記す
今年も紅白をみた。
若い頃は紅白にちっとも興味がなかったのだが。
一年テレビをゆっくりと見ることは少なく、
観ても映画かスポーツかニュースくらい。
だから紅白は一年のダイジェストのように感じ、
最近はよく見る。
唄は世相そのものだから。


今年の印象は圧倒的に白組の投票が
多かった事。
というより赤には一票も入らなかったのだろうか。
昨年の中島みゆきさんや二胡のような印象を今年は
なにがあたえてくれるのだろうと、
期待していた。
人は自分の人生を唄に映して感じるものだろうか。
川中みゆきさんの「お母さん」に落涙してしまった
都会にでて歌手として努力する娘を思うふるさとの母の気持ちと
それを感謝する娘の思いが伝わった。
赤組は負けた。
だけれども誰の心にもあるお母さんの持つ深い愛と
そして「世界にたったひとつ花」のようにみんなが
尊い存在だと、理屈抜きに感じる感性をもつ
女性性の勝利といえるのかもしれない。
やはり女性の時代が来ているのだろうか。
その後近くの白龍神社に詣でた。
町内の人、遠くの人、多くの人々が今年も
集まってきた。
今年も無事に新年を迎えられた。
子供の頃、母は大晦日には決まって集金を済ませ、
子供達に新しい服を買い、正月の買い物を済ませ、
遠い道のりを歩いて大荷物を抱えて、11時頃の帰宅。
そして夜中の3時頃まで家の台所の掃除をした。
大晦日と元旦の区別があいまいな母だった。
不思議なことに妻がその習慣をしていることに、
母のおもかげを見る。
お母さん ありがとう。