光文書 (ヒカリモンジョ) Vol.800+30+98 退場するもの

光文書
(ヒカリモンジョ)

Vol.800+30+98
退場するもの
これからはじまる大変動の前に、日本の内閣総理大臣の退場が決まり、日本のリーダーシップを誰が握るのかに、興味が移っています。ただ、いまの日本の政党のシステムでは、誰がなっても、リーダーシップを発揮することは困難です。それは、この先の世界では、チャイナにはじまり、アメリカも、ヨーロッパも、同時に、衰退していくというこれまでの歴史では見られなかったことが起き、文明の交代期のトリガーを引いたのは、日本だったということが、将来、語られることになるはずだからです。そして、これが、日本の仕組みの発動の結果だったということも、やがて、人類は知ることになります。

その内側にいる日本人から見ると、いまの日本というクニは、まったく無力のように感じられていますが、これからはじまる、マネーの崩壊というものに、日本人の経済感覚というものが、大きく関係したことを知れば、日本の存在が、この世界、あるいは、地球の未来に大きく影響を与えることになることを理解することになるはずです。
日本は、私が知っているスケジュールでいうと、リンゴ台風でリンゴの樹だけでなく、全国各地のご神木がバタバタと倒れた、千九百九十一年以来、今日までの三十三年間、経済成長を忘れ、アメリカに対抗することができた産業分野のほとんどを、韓国と台湾に奪われ、世界第二位の経済大国から、チャイナ、ドイツ、さらには、インドにも抜かれた世界五位に沈んでいます。
こうなったのも、実は日本の仕組みの発動の結果だったということです。

そして、現在の日本経済は、日本国内に資金の需要がないために、ほぼゼロ金利の日本で資金調達をして、金利の高いアメリカなどで投資をする円キャリートレードをする勢力に途方もないマネーを供給し続けてきた結果、円安によって苦しんでいるという、世界の金持ちのためのATMと化しているのです。
この日本の姿を作ったのは、長年に渡るアメリカ追従しかしない政治で、そのルーツは敗戦後に生まれた戦後体制にあります。この戦後体制は、アメリカとソ連邦が対立していた間は、日本を守りましたが、ソ連が崩壊した結果、アメリカの主敵は、日本となり、日本経済を生かさず殺さずにするための対日工作の手助けをして、半導体産業を日本から移転させたのが韓国と台湾だったのです。これを第二の敗戦と呼ぶことは簡単ですが、その実体は、もっと複雑で、アメリカは日本を無力化することに成功しましたが、日本よりも明確に、アメリカの覇権に挑戦する意志を持ったチャイナを育ててしまうことになりました。
そのチャイナは、マネーのパワーで、急成長をしてきましたが、その成長の原動力に使った、バブルを生んだ日本が作り出した土地神話の崩壊によって、その世界の支配の夢は消えつつあります。
また、チャイナのマネーが、アメリカに大量に流入して、アメリカの不動産もバブル化、普通のアメリカ人は、住宅を買うどころか、家賃の支払いにも苦しむほどの状況が生まれてしまいました。
この原因を作ったのは、チャイナ発の武漢ウイルスで、アメリカやヨーロッパの政府が、国民に大量のマネーをプレゼントした結果、インフレが急激に進行して、金持ちは、ますます金持ちに、貧しきものは、さらに貧乏にという、社会の二極化を決定づけました。
これは、私にいわせれば、キャピタリズムの終焉です。この資本主義の終わりの先にあるのは、社会主義でも共産主義でもない何かなのは、世界の多くの人々が感じ取ってはいますが、西洋文明のイデオロギーの中にありません。
これを地球規模で進行させているのが、実は、日本の仕組みというものなのです。それが、何なのかを知るヒントは、正しい神や神々が、やがて、約束された時代がはじまれば、人間がマネーの有無によって苦しむことはなくなるという予告を残しているところにあります。
日本でそれらの世をミクニと呼んだり、ミロクの世と呼んだりしていますが、そこに到る前に、人間はマネーの正体を学ばねばならないということなのです。そして、それを知り、それを克服するために働く人間が日本から出ることになっているのですが、古いものが退場した次に、それらの人材が世に出る日本というクニのあり方を日本人自身が問うべきなのです。
その日本の未来の姿は、世界経済の崩壊後にしか見えてこないのでしょう。
神紀四年(二千二十四年)八月二十二日 積哲夫 記