会社というところに勤め始めてから
54年が経ちました。
最初の働き場所は土木工事の現場事務所です。
関越自動車道新座工区工事から北陸高速道路
小杉工区工事、そして4年間の土木会社勤めの
最後の任地は日光宇都宮道路石那田工区工事でした。
そして名古屋に戻ってまた建築板金資材販売会社に
入社後3年で新しい同種会社を設立しました。
29歳の時です。
それから会社は変わらず(笑)47年が過ぎています。
それまでの会社ではすべて始業時刻が決まっていて、
というか世の中の常識ですが、決められた時刻までに
出社し決められた時間までは働き、それを過ぎますと
残業となっていますね。
朝、始業と同時にというか始業前にもバンバンと
電話が鳴り響くことがその昔昭和の頃には
あたりまえ。そして終業時刻になってもかまわずに
多くの電話が鳴ります。
ですが今はメールがあります。
メールですべて終えて、ひとこともお相手様と
お話せずにことが終わっていくこともほとんど。
会社に朝、始業と同時に電話が鳴り響くことは
ほぼ皆無。
しずかな会社になりました。
昔から人はそれぞれわけあって早く出社する人
定刻の少し前の人、またギリギリに滑り込む人、
また少し遅れがちな人さまざまですね。
それで伊路波いちばでは出社時刻を
「だいたい9時」と決めました。
お客様へのご迷惑はありません。
その日からとても気持ちが楽になりました。
でも30分を超えるだいたい9時を超えるようなら
皆心配するので、会社に連絡することにみんなで決めました。
心がゆったりしてとても人間らしい毎日です。
できる会社はすればいいと感じます。
人は遅れたら遅れたように時刻を過ぎても
それだけ自主的に働くもの。
人間って素晴らしいです。
新しく会社に入ることになるご縁のお方には
「うちの会社の出社時刻は だいたい9時です」
とお答えすることにします。