随想 伊路波村から~家族

会合へ出向く用事があって、
夕方タクシーに乗った。

運転手さんが関西弁なので、
「関西のかたですね。」と
話しかけた。

それからの10分間、この運転手さんは
まくしたてるわけでもなく、淡々と話してくださった。

「大震災にあったんですよ・・・。
会社勤めだったんですが。
家がペシャンコで・・・・。

何にもなくなって、てっとり早くお金を
稼ぐ方法といったら、タクシーが一番で、
それで名古屋に一家で出てきたんです。

もうすぐ娘が結婚するんです。
娘には苦労ばっかりかけて・・・。
でもいい子になってくれて。

この前、あんまりいい目させてあげられなくて
ごめんな、って言ったら、
(地震で大変だったけど、家族みんなで
いられる時間が増えてよかったよ。)
って言われました。

嬉しかったです。」

短い出逢いの運転手さんに

こんなにたくさん素敵なお話聞かせていただきました。