患者自身が作り上げた概念が「自己」

金沢のビジネスホテルの一室。

故七田真さんとの二次会の場で
いつもどおり酔っていたのですが、先生の近くに
にじり寄って、だれにも聞こえない小さな声で

「先生、この世には自分しかいないんですよね。」

そうすると先生も小さな声で、
「その通りです。・・・」

間髪入れずにお答えになった方は体験上では
もう御一方。それは「ありがとうおじさん」です。

やっぱり二人だけの時にそれとなく質問
「この世には自分しかいないんですよねえ。」

「そう・・・。ちょっとさびしいけれどね。(笑)」

即答なんでした。

でも普通はそんな質問するほうがあたまがおかしいはずですが、
お答えになるお人もお人です。(笑)

「患者自身が作り上げた概念が 自己」

自己と言ったとたんに「患者」ですから
患う者、正気じゃないものとなります。

何故でしょうか。

「自己」と言ったとたんに分離をするからでしょうか。
この世に誰もいなくて自分一人だとしたら、
自分という概念もありません。

自分はすべてとなります。

ですから
「他人の誤りを攻撃するなら、あなたは自分自身を
傷つけることになる。」 のかも知れません。

でも誤りだと感じる自身の心は、天からの贈り物だとも感じます。

七田 真先生も、ありがとうおじさんも分離感の薄い存在でした。

「恐れの中に生きる者は 誰も本当に生きてはいない。」

お二人を見習って、しっかり生きなければと思います。