Iさん懐古 その18~自我からの脱皮が

「自我からの脱皮が必要」

Iさんはほんとうにさらっと真理をおっしゃいました。
真理かどうかは受け取る側の価値観ですが。

ああ~やっかいな自我さんです。
自我か「空」(生命)か少しだけ自我と言うわけにはいかず。
それは一部だけ無垢というわけにはいかないのと
同じです。

ふたたび般若心経からですが。

ごうんかいくう【五蘊皆空】

人間界の現象や存在はすべて実体がなく、空くうであるということ。
「五蘊」は、人間の心身と環境を構成する物質的・精神的な五つの要素で、
色しき(物体)・受じゅ(感覚)・想そう(表象)・
行ぎょう(意志)・識しき(認識)のこと。

物質、代表は肉体ですが、だけでなく五感や
意志や認識さえも実体がない幻想と説いています。

まさか。?

お釈迦様だけの認識なのでしょうか。?
だったらこんなに仏教が拡大して存続している
はずもありません。
でも今の仏教経典は?ですが。

一番近いのが密教かもしれませんね。

意識も人間が自我から出す意識には
実体がなく、天にお任せで、湧き上がる意識は
なんなのでしょうか。

お釈迦様も慈悲が大切と言っていて、実践ばかりを
しましたね。

一番の実践は肉体を横たえる時です。

ある鍛冶屋さんから供されたお食事に毒が
入っていて、それが原因で昇天されます。
そのときそばについていたお弟子さんの
アーナンダに言って聞かせます。

「アーナンダよ 私が弱った原因があの鍛冶屋の
供した食事だったことは決して公言してはならない。
それをすれば鍛冶屋の因縁が末代までも影響があるから。」

なんてやさしい。イエス様のようですね。
イエス様のことは有名で、自分を
あやめた人さえも愛せよと言っています。

おふたりとも直接には聞いていないので
真偽はわかりませんが。(笑)

さてそれはともかく自我をどのようにすればいいのか、
次第になくすことは出来そうですが、完全に自我から
脱皮するにはなんとしましょう。

「あなたの肉体と自我と夢とが消え去ったとき
あなたは自分が永久に続くと知るだろう」

「死を通して達成されるものは何もない。
死は無だから。
すべては生命を通して達成される。」

イエス様お釈迦様も空の存在を実相ととらえ
現実は幻想ともちろんわかっていて、
なお自我をされと言うことは、もしかして
完全な喜びは自我によって達成される空虚な
喜びとはまったくことなる次元の喜びなのかも
しれませんね。

「人間卒業のために 人間になる」Iさん

「自我からの脱皮が必要」