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第一次世界大戦前後に、アメリカ合衆国にロシア人が大挙して移住してきたことについては既に書いた。その時、移民の人数を「ロシア人」と言う括りで人口調査票に記入することは誤解を招く。なぜなら、移住してきた300万人ものユダヤ人を区別できなくなるからである。従って、人口調査局は議会に対し、国民を「出身国」だけでなく、「民族」によっても分類できるように、議会の許可を求めたのであった。
ところがこれに対し、サイモン・グッゲンハイム上院議員(ユダヤ人)が反対した。彼は「私個人としては反対です。それは自分がヘブライ人であるからではなく、そうした環境が整っていないからです。」と反対したのである。これは、ユダヤ人が反論する時に、必ず使う婉曲的な表現で、お決まりの(焦点を曖昧にする)論法である。
「ユダヤ人文化教育促進協会」は、シェークスピアの「ベニスの商人」を、公立学校の教材から削除させる時に同じことを言った。この協会が発行する「名誉毀損」を訴える配布物(パンフレット)にはいつもこう書かれていたのである。「我々は、学校でユダヤ人の生徒が感じるかも知れない困惑を、根拠としてこの要請を行っているわけではなく、この問題について神経過敏になっているわけでもありません。我々の反論は、ユダヤ人ではない子供らに対する影響、つまり彼らが、頭の中で潜在的にシェークスピアが描いたユダヤ人と今日のユダヤ人を結びつけて考えるだろうという懸念に基づいています(非ユダヤ人のことを考えてのことですよと言わんばかり)。」と言う。
なお、「ヴェニスの商人」はあるユダヤ人金貸しが借り主に肉1ポンドを担保に金を貸し、不払いとなったのでその担保権実行をすることになったが、裁判官が「契約には血を流しても良いとは書かれていないので、もし血を流すことがあったらそれは契約違反である。」と判決を下し、実質的には、肉1ポンド切り取りが出来なかったと言う話である。この本が因業な金貸しユダヤ人という印象を世の中に与えていた。ユダヤ社会はこの本を、アメリカ合衆国での学校の教材に使用することを止めさせたのであった。
グッゲンハイム上院議員は、ユダヤ民族としてユダヤ民族が確立した論法(ルール)通りに話を進めているのであった。公聴会の議長を務めていたラフォレット上院議員にグッゲンハイム上院議員は、「ユダヤ」とは宗教上の一宗派に属する構成員の名称であり、民族ではないと主張した。ユダヤ人は民族ではなく、ユダヤ教を信仰する宗教団体に過ぎないと主張したのである。つまり、ユダヤ人という民族は存在しないと主張したのであった。
ここでユダヤ社会は、「民族ではなく宗教」であるということに決めたのである。彼らは極めて重要な決定をしたことになる。これは事実の問題を観念の世界にしてしまったということになる。ユダヤ民族なるものは存在しないことにしてしまった。
ロシアから来たユダヤ人はロシア人、ポーランドから移住した者はポーランド人という具合に、アメリカにはユダヤ人という者はいないことにしてしまったのである。従って今ではアメリカ合衆国にはユダヤ人はいない。ユダヤ教徒がいるだけであり、しかも、宗教は個人の問題であるから、それを聞くことはタブーとした。「あなたはユダヤ人ですか」と言う質問は出来ない。彼らは「ヴェニスの商人」という本を逆手にとって「ユダヤ人はこの世に存在しない。」と言うことにしてしまった。
ユダヤ千年王国、万年王国を夢みていたユダヤ民族はどうなったのであろうか。当分の間はこの夢は語らないことにでもしたのであろうか。
この時から、彼らは第二次世界大戦を計画し、ドイツでヒットラーを育て、その上で彼がユダヤ人大虐殺をしたという物語を拵えて世界中に広めた。この時も、ユダヤ人ではなくユダヤ教徒を虐殺したと言うことになるのであろうが、ここでは堂々とユダヤ人としている。少し冷静に考えたら、「変だな」と分かるはずであるが、そんなことは彼らは一向気にしていないようである。
ヒットラーは極悪人、ユダヤ人は可愛そうな人たちという物語を、徹底して世界中の人に信じ込ませ洗脳した。ドイツでは、このことに少しでも異を唱えたら即逮捕である。事実が虚偽であるから、反論も出てくると言うことが分かっているので、彼らは事前に反論に対して、刑罰で担保したのであった。ドイツ人がこれに対していつまで沈黙を守っているのか、気になるところである。「ホロコースト」「アウシュビッツ」をこれが見えないかと「葵のご紋」に仕立て上げた。