致知出版社 一日一話 読めば心が熱くなる・・ 第二弾 9 「お母さん、ぼくは家に帰ってきたんか」

上月輝宗 永平寺監院

 母にとっては待ちに待った息子の戦地からの帰還です。何とか一目でいいからあわせてほしいと懇願し、やっとの思いで院長の許可を得ることができました。病棟に案内されると廊下のむこうから「わぁ!」という訳のわからない怒鳴り声が聞こえます。どうもその声は、自分の息子らしい。毎日陰膳を備えて無事を祈っていた自分の息子の声である。たまらなくなって、その怒鳴り声をたどって足早に病室に飛び込みます。するとそののベッドの上に置かれているのは、手足をとられ、包帯の中から口だけが覗いている”物体”。息子の影すらあません。声だけが息子です。「あぁ!」と母は息子に飛びついて、「敏春!敏春!」と叫ぶのですが、耳も目もない息子には通じません。それどころか、「うるさい!何するんだ!」といって、残された片腕で母親を払いのけようともがくのです。
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2702「Mさん珠玉集-その1-」2022.5.19 自分で自分を自分するから

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今回は立花大敬さんの青空ひろばの2022年5月14日の記事を紹介します。

「Mさん珠玉集-その1-」

Mさんに「人生の祝福(ある無名戦士の詩)」を訳していただきましたが、多くの仲間の皆さんが共感して下さいました。やはり、「本物」は人の心の奥底までしっかり届くのですね。

Mさんは国家の要職を勤められ、今は定年退職されて大学で英語学を教えておられるそうですが、そんな激務に携わりながら、岡田擔雪老居士(僧籍に入らない禅の師匠のことを老居士と呼ぶ)などのご指導を受けられて修行を続けて来られたのだそうです。

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致知出版社 一日一話 読めば心が熱くなる・・ 第二弾 10 「刃で刺されても恨むな。恨みはわが身をも焦がす」 

山口 由美子 不登校を考える親の会「ほっとケーキ」代表

 2005年西鉄バスジャック事件から五年がたち、教官が「いまなら」と判断され、私は少年との面会が実現しました。そして彼に「誰からも分かってもらえず、つらかったんだね」と伝えました。彼もまた私に心からの謝罪を述べてくれたと思っています。
 その後、彼は出所したと聞いています。今後もう二度と罪を犯さず一生を送ってほしい。それでこそ、私の傷も、被害に遭われた塚本達子先生(幼児教室主宰者)の死も生きるのではないかと思うのです。
 事件から二十年以上がたちますが、その後も少年犯罪は後を絶たず、抑止力として少年法の刑を重くしたり、適用年齢を下げようという動きがあります。しかし、そういう子供たちを生み出しているのは、ほかならぬ我々大人社会です。大人が変わらず、ただ刑を重くしても、何の解決にもならないと思うのです。
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2701「愚痴に気づく」2022.5.18 自分で自分を自分する

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今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2022年05月11日の記事を紹介します。

「愚痴に気づく」

今日は小林正観さんの、「愚痴に気づく」というお話をご紹介します。

正観さんのお話は、斎藤一人さんもそうですが、

人々の心に届けるために、敢えて

・分かりやすく平易な言葉

・お行儀のよくない言葉

・上品に聞こえない言葉

・粗野に聞こえる言葉

を使うことがありますが、

どうぞ言葉尻にとらわれずに

その言わんとしている真意を汲んでくださるようにお願いいたします。

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