再録 随想 伊路波村から30~ショコラありがとう

夕方家に戻ると 家内とマミちゃんが ウサギの
ショコラのことで うろうろしている。

病院に緊急で行こうと 連絡をとったり
腕の中にショコラを抱えて 心配そう。

ショコラは口をパクパクし始めていた。
もうそんなに生が長くないサインだ。

みんながそろって ショコラに
ありがとうを言うと ショコラは
そのときちょうど旅立った。

30分間くらいのできごとだった。

10歳だから人間の100歳 大往生です。
7-8センチの右耳をかじられた
青色の人形ウサギを 急ごしらえの棺においた。

4年前先に旅立った 兄弟ウサギの左耳がかじられたモナカと一緒に
旅立つようにと祈った。

悲しいから ペットはイヤだと思いながらも
ショコラの晩年の食事のお世話や
夜 ゴソゴソとうるさいから 移動するお仕事は
こちらにお鉢が廻ってきていた。

だからやっぱり家族。
逝ってしまうと 悲しくて 恥ずかしいけど泣いてしまった。
みんなが泣いていた。

息を引き取る直前 そのときが離れていてもわかった。

霊が抜けても 死後硬直がとても遅く
いつまでも身体が柔らかい。
ほんとに幸せだったと思う。
ほんとにみんなに可愛がられたから。
人間は動物には戻らないことや
可愛がった動物が 自分の死のときに
お迎えに来てくれることや
動物から人間になるには 気の遠くなるような進化のための時間が
必要だってことを聞いていた。

でも 家族と同じだ。

また 会えるね ショコラ。