「スーザン・ライスの悲劇」 奥之院通信 R3 8/14

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スーザン・ライスは2013年7月から2017年1月までバラク・オバマ大統領の補佐官を務めた。その前2009年からは黒人初の米国連大使を務めるなど、オバマ大統領の下で、黒人女性の花形政治家として活躍していた。

 1ヶ月前の7月、アメリカ軍のグアンタナモ法廷は、彼女をアメリカ国家とアメリカ市民たちに対する重大な反逆罪で有罪として死刑を勧告され、絞首刑が先日執行された(56歳)。反逆罪の内容は明らかにされていないが、オバマと共犯関係であろうと推定される。
 なお、彼女はジョージ・W・ブッシュ政権2期目で国務長官を務めたコンドリーザ・ライス(66歳)とは別人で血縁関係もない。彼女はアラバマ州出身で、父親はキリスト教長老派教会の牧師であったのに対し、スーザン・ライスの父親は連邦準備制度理事会の理事を勤めたこともある、ディープステートの大物である。

 何か最後に言い残したいことはないかと言われ、彼女は「私は合法の命令を実行しただけで、悪いことは何もしていない」と涙ながらに述べたとい言う。そして、彼女はこの4月にヒラリー・クリントンが処刑されたのと同じ処刑台で処刑された。

 海軍中将ハンニックは、「処刑には喜びはなく、義務で不愉快な仕事をしたのだ」と述べた上で、処刑と死亡を確認した数人の人たちとの会話で、「今は陰鬱な時代だ、時には不愉快な仕事を要請される。これは最悪の社会がもたらしたもの、それをこの世から消すことは,地球をよりよくし,未来への希望の火をともすのだと言うことを忘れてはならない」と語った。

 ライスは最後の数日、涙に暮れて過ごしていたという。それは逮捕され、軍事法廷で見せていた態度とは打って変わった姿だった。最後の4~5日は独房の隅で膝を抱き、「自分は無実だ」と言い、食事を運んでくる看守に「ここから出してくれ」と懇願していたという。彼女はヒラリーと同じく、ディープステートが最後は助けてくれると信じていたのである。

 実は、彼女はお縄にかけられるのを避ける機会はいくらでもあった。軍の側は、彼女の親分であるバラク・フセイン・オバマを有罪に追い込む材料提供をしたが、彼女はこれを頑なにも拒んだのであった。結果的には身をもってオバマを守ったことになる。
 ヒラリーもポデスタもライス同様にオバマを庇ってきた。ヒラリーは最後の最後まで「仲間が助けに来る」と叫び続けた。そのために名実ともに身を滅ぼした。オバマは大したものである。影響力は凄い。しかし、米軍はこのオバマの追求は決して止めない。拘束されるのは時間の問題であろう。

 奥の院・ディープステートは,その中枢の限られた者たち以外に対しては非情である。いくら叫んでも、最後は捨てられる。自分が中枢にいると信じていることから来る悲劇とも言える。彼らは夢のような地位を与えてくれた、想像も付かない富をくれたとかで、みんな自分の立場を錯覚してしまうのであろう。その上で、あらゆる悪事をしてしまう。

 このオバマが、最近8月4日、60歳の誕生パーティーを開いた。700人の招待客が集うことになっていたが、コロナ禍の中で如何なものかとの非難が上がり、野外でのささやかな催しにするとし、結果は475人、スタッフを200人としたようである。しかも、参加者はマスクをしていない。

 オバマにとっては、このようなパーティーをこの時期に催すことは良くないことであると、認識していたはずである。にもかかわらず、これを強引に開催したと言うことは、余程の必要性がそこにはあったものと思われる。

 奥の院・ディープステートは,今回のアメリカ合衆国のインチキ選挙を成功させ、今起きている「奇妙な戦争」もメイン戦場では、勝利を収めつつある所でのパーティーである。奥の院の大物連中が集う寄り合いである。何を話し合い、何を確認し合っているのか。今しなければならない極めて重大なことを話し合い、確認し合っているはずである。

 極東には世界の列強の空母打撃軍が集結しつつある。狙いは中華人民共和国(中共)であることは間違いなさそうである。中共は奥の院が生み育ててきた、彼らにとっては貴重な「ごろつき集団」である。これを彼らは見捨てるのか。いや、そう簡単には見捨てないはずである。彼らは思いも付かない物語を描いている筈である。もちろん、世界を不幸に陥れる物語である。彼らが、人類のためになる物語を書くことはあり得ない。世界核戦争にでもならなければ良いがと祈るばかりである。