再録 随想 伊路波村から110〜資源

資 源 030512
自分にとっての資源ってなんだろう。

10年前、懸命に資源を思い浮かべたことがあった。
100ケ。

自分の長所と思われる事をまず浮かべた。
そして自分のまわりの人々のいいところ。
家族 職場の人たち、地域の人々、友達、
同窓生、ネットワークの人たち、などなど。
さらに自分のおかれている環境に感謝した。

考え考えてでも80ケ。
はたと詰まった。

そして早朝の窓から、ふと外を眺めた。
そしたら涙が出てきた。
なんという傲慢。
なんという浅はかさ。

思えば今活かされているこの今という
空間に存在するすべての全てが
自分にとっての資源じゃないか。
無限のものが資源だった。

こんなことに気づかない自分だった。
人生のあらゆる舞台では、この事を忘れやすいもの。
湧き出た感激こそ本物だ。

どんな人が目の前に現われても、
資源と呼べるようになるには遠いかも知れない。
だけれど、一歩一歩歩いて行こう。
生を全うする頃、教えが湧き上がるかも知れない。