奥の院通信から R4 10/24 「1807年の叛乱法」

https://okunoin.fc2.net/blog-entry-1110.html

昨日の通信で書いたように、現在のアメリカ合衆国の統治の正統性について混乱が発生しているのは、2020年の大統領就任に関する以下のような事情がある。

 2020年1月10日トランプ大統領は「1807年の叛乱法」を発動した。この法の発動は、1992年の「LA暴動」の時以来、およそ30年ぶりのことであった。当時は違和感を感じた。
 この時、ワシントンDCには2万人規模の州兵と、1万5千人の連邦軍が集められ、全米400以上の都市に、軍と特殊部隊が配置されていた。

 ワシントンの公式発表では、「民主党と共和党の議員、中華人民共和国(CCP)のエージェント、CIA、その他が米国と、その憲法を解体するために行った反逆行為に対処するために、1807年の叛乱法(米国法典第10条第13号)を発動」と発表された。

 つまり、「叛乱法」の適用対象は、米議会への攻撃行動を起こしたアンティファや、その他の武装組織のみに対象を絞っていたのではなく、「合衆国憲法への攻撃」というアメリカ合衆国の建国以来の危機に遭遇しているため、これを攻撃している人々にも適応されると発表したわけである。

 この「叛乱法」が発動されていることを理解できない人、或いは敢えて理解していない振りをしている人は、「トランプが扇動して、今度は軍によるクーデターか」などという馬鹿なことを言い出す可能性もあった。

 その後、全米各地でアンティファやBLMに潜入していた米軍特殊部隊によって、この連中は次々に逮捕、起訴され続けている。現在(1月の事件当時)少なくとも9人が国会議事堂内、またはその周辺での事件に関連する銃器使用の容疑で逮捕されていたという。アンティファなどの扇動によって議会内に侵入した200人程度が逮捕され、そのうちの100人が起訴された。この中には様々な組織の連中が含まれていたようであるが、その詳細はいまだ不明である。

 このアンティファらの計画に関する情報を、事前にFBIから受けていた下院議長のナンシー・ペロシは、これをトランプ弾劾のための罠に使った。

 ワシントンDCでのバイデン大統領就任式が中止の場合は、このBLMやアンティファらは全米50州のキャピトルヒルで、暴動を起こす計画だった、と供述しているという。
 トランプ支持者を装って議会議事堂襲撃を行った、アンティファやBLMのメンバー(逮捕起訴されている)中央の男が、アンティファのリーダーのジョン・サリバンという人物で、彼は既にユタ州で逮捕されている。

 左派メディアは、あたかも「就任式」は予定通りに行われるかのように、「リハーサルは延期」とだけ報じていた。
 「次期大統領=大統領選に勝利し、1月20日の宣誓就任を前にしている人」と定義していた。
 つまり、就任式で宣誓就任しない場合、大統領には就任できない。就任式が開かれなければ、トランプ大統領のままだったのである。

 大統領就任の前提として、「大統領選に勝利」と言う重要な文言があり、1月5日提出された「ナバロ・レポート」(ピーター・ナバロの大統領選挙不正に関する調査結果)が示すように、バイデン氏の勝利は学術的検証では、「起こりえなかった」と発表された。

 ペロシ下院議長は米海兵隊のデビット・バーガー将軍に、5千人の海兵隊の助力を懇願し、「バイデン大統領就任式を行うために、トランプ支持者らによる叛乱を鎮圧してくれ」と頼んだ。ところがバーガー将軍は、「私は大統領にしか責任を負わない。最高司令官はトランプ大統領のみである。私は憲法の本文に従い、貴方の解釈には従わない」と、明確に言ったのである。