令和5年11月10日夕食の集いが終わり
さてどこかでお茶かもっと強いお酒をと、
どこへ行こうかと話し合って、思い切って
名古屋で一番背も値段も高そうな場所へ
行ってみようと決まりました。
セントラルタワーズ51階展望の
ラウンジ。ほんとに高いので名古屋が一望できます。
おまけに家の前の東横インさんのブルーの
ネオンサインがすぐそこにあるかのように見えます。
「あの東横インさんのすぐ前が家です」と言うと
「へーーー!家が分かるんですね」とある方。
着席してしばらく談笑していますと、隣の席に
4~5人の男性ばかりのグループが着席される気配。
話に夢中になっていましたが、チラッと隣のお方を
見てみましたらなんと知人のお顔がおひとつ見えました。
少しびっくりしまして、といいますのはその方
つい2か月ほど前にもとんかつの気晴亭さんで
お隣の席に先客としてお座りだったものですから。
それですぐに席をはずしてご挨拶に。
柱の陰に隠れていた方たちはすべて知り合いばかり。
5年前まで中川区で40年間建築板金に関わる建材の
問屋をしていたころの問屋仲間の方たち。
ほんとうになつかしく、正式にお顔を合わせて
ご挨拶もせずに問屋会を脱退してしまっていたもの
ですからお詫びしました。
問題はその4人の内のお一人の問屋会の永遠のリーダーの
人格者のYさんです。少し渋そうなお顔。
何故かといいますと、5年前に工場の機械や資材を
すべて売り払ったのが、このYさんの会社に勤めていて
辞めて独立した方の会社だったのです。
普通でしたらとても山田にいい感情は持っていないはず。
ですがみなさんがとても盛り上がって
「山ちゃんみんなでまた逢おうよ。連絡するから。」と
先に席を立たれました。
5年間不通でもこのように大切にしてくださることに
心が嬉しがっていました。
さてお別れの時、自分は一番後に席を立ったYさんに
酔いも手伝ったのか「ありがとう」と言って抱き着いて
しまいました。
少し戸惑いながらもYさんは人格者、なんだか長い間の
気持ちが雪解けのように融けていきました。
不思議な出会いの夜更けの名古屋は歓びに満ち溢れました。
天に感謝しました。