3249「The Show Must Go On1」2023.11.18 自分で自分を自分するから

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今回は「宇宙の中心で愛を叫ぶ」さんの2023年11月7日の記事を2回に分けて紹介します。

「The Show Must Go On 1」

こんにちは。

澤野大樹氏青森講演会主催小野裕美子です。

早くも11月に入り、2023年もいよいよ深まってまいりました。

季節の深まりとともに、澤野氏の論説も極まって来たように思えます。

今回も澤野大樹氏のインタビューをお届けいたします。

時事問題を中心にお話ししたいと仰っていましたが、その内容は多岐にわたり

バラエティに富んだものとなりました。

それでは早速、始めさせていただきます。

――澤野さん、こんにちは。

前回、前々回とインタビューをさせていただきました。

今回は比較的短いスパンですが再びインタビューさせてください。

よろしくお願いいたします。

こんにちは。

5か月も空くとかそういうのは調子が狂ってしまいますもんね。

お話しをする題材が山積みとなってしまって

どこからお話しして良いかわからなくなってしまいます。

なので良いタイミングだと思いますよ。

こちらこそよろしくお願いいたします。

――早速ですがお聞きしていきたいと思います。

今年2023年の夏以降ですが、本当に世の中が目まぐるしく変化しています。

直近ではイスラエルとハマスの衝突があります。

メディアで発言している人たちの多くは、このイスラエルとパレスチナの問題について、

「非常に複雑な問題です」と語っていますよね。

私はこれは言い訳であるか、あるいは誰かに対する、忖度であるかと思って見ています。

だって全然複雑じゃないですから。

でも複雑だとして議論を雲散霧消させたいという、意思は確実にそこに働いているでしょう。

今、テレビにしろネットにしろ、このイスラエル問題について明確にシンプルに

説明されているものはほぼ無いと言っていいでしょう。

みんな本質には触れずに上辺だけで誤魔化そうとしています。

――彼らは本当にこの問題が複雑だと思っているのですか?

これはコメンテーター自身が深く理解していないということも、当然あるのでしょうけれども、より正確に表現するならば、じつは逆に、より深く理解しているがゆえに、

一般人類に伏せておくべき部分が彼らには共有されているとも言えます。

言論封殺するためには、する側が誰よりもその分野に精通していなきゃならない。

何がタブーか知らなければ弾圧することができませんからね。

だから封殺する側も必死ですよ。

――それが日本のメディアでも行われているということは

日本のメディアはじつは深く理解している可能性があるということですか?

今回のイスラエルとハマスの衝突は、地球の裏側で起きた日本人にとって

遠く与り知らないことではありません。

ある意味、日本がその中心にいるのだということ。

戦後の中東問題の大部分は「日本」が関与しているのだということね。

このことに日本人が気づいてしまうといろいろマズいわけでしょ。

だから日本のメディアでのコメンテーターや専門家には

「真剣な面持ちで人命を心配しつつも意味のわからない議論に終始する」

ということこそが「正しい立ち居振る舞い」として求められているわけです。

――コメンテーターや専門家もある意味「俳優」ですね。

まさにそうです。

近松門左衛門の人形浄瑠璃の世界であり「デクノbot」が提示する

精緻極まるリアルなホログラム世界が絶え間なく提供されている。

「虚実皮膜」とはじつは「量子もつれ」のことでもあります。

「虚」とはQCの二次元プログラムデータのこと。

「実」とはそのデータを基に投影描写されたホログラムのこと。

その二者が薄皮一枚隔てて互いに重なり合っているということ。

こう言いますと「なんだこの世はただのホログラムなのか」と

半分馬鹿にしたようなことを言う人が非常に多くいます。

私はこの「ホログラム」という表現を、逃避の口上としてみなさんに用意したわけではありません。

自分を取り巻く外的世界だけがホログラムであって、その中で自分が生きているのに自分自身はホログラムではない、あるいは、自分自身はbotではないと思い込んでいる人が多いです。

そうではないのです。

この世がホログラムであるならば、私もあなたもみな、ホログラムとして投影され描写されたプログラムなのだということです。

つまり、全員もれなく「bot」なのだということです。

そのbotの中からアノマリーが現れるのだということです。

そのアノマリーのことを映画『マトリックス』では「The One」と呼んでいましたよね。

「ひとり」でありながら「ひとつ」でもある「例のあいつ」という意味でしょう。

ただすでにこの世には2つの意識領域の人が存在します。

「もしかしたら私もプログラムbotである可能性が高い」と考える人と、

それ以外の人による2つの意識領域です。

そりゃあ突拍子もない話しですから社会的なコンセンサスなど得られるような内容ではないでしょうけれど、センシティブな感性を純粋なまま維持している人であるならば、

このことについて薄々気づき始めているのではないですか。

あー、また観念的な話しになってきました。

今回は一応、時事問題についてお話ししたいと思っています。

――パレスチナ情勢を読み解くためのヒントはありますか?

10月7日にハマスが最初に攻撃を仕掛けたのは「キブツ」ですよ。

「ハマスはイスラエルを攻撃した」じゃ解像度が低いのよ。

ハマスはイスラエルの中の「キブツ」を攻撃したのです。

ハマス戦闘員を撃退、集落守ったイスラエル元特殊部隊員 「1人も侵入させなかった」 – BBCニュース

弾痕や焼けた家電が残され……一家がハマスの人質に取られたキブツの家 | JBpress (ジェイビープレス) (ismedia.jp)

アングル:「楽園が地獄に」、ハマスの襲撃受けた集落の惨状 | ロイター (reuters.com)

――キブツと言ったら「理想の楽園」と呼ばれているユダヤ人のコミュニティですよね。

厳密に言うとキブツのユダヤ人はユダヤ人ですらないのです。

それはまた話しが長くなりますからここでは一旦置いておきます。

多くのメディアは「キブツ」が「理想の楽園」であるということを

前提として報道を展開しなきゃならないから「複雑」になるのです。

つまりこの部分を誤魔化せば世界中を騙すことができるわけ。

イスラエル側が国連で残酷に殺害された赤ちゃんの画像を見せたり、「子供や女性たちが被害を受けている」といわれているもののほとんどがこの「キブツ」での被害についてでしょ。

じゃあ、ハマスはどうしてそんな「無謬なる善良な楽園の住人」たちを

最初に狙いを定めて攻撃したのか?って疑問が湧いてくる。

キブツの居住者はイスラエルの人口のわずか4%に過ぎません。

じゃあキブツのその住民って一体何者よ?

ってことになりますよね。

――キブツについては2022年2月に開催した青森講演会で

かなり深く解説されて活字版13番「烏克蘭」になっていますね。

そうそう。

しかし活字版として記録に残しておいて本当によかったです。

今から1年9か月前に全部解説してありました。

でも活字版を読まなくたってWikipediaで「キブツ」を調べて、

「概説」の最初の2行を読めば2秒でだいたいわかります。

――そのキブツの住人はそもそもどこからやって来たのか?ですよね。

イスラエルの初代首相ダヴィド・ベン=グリオンはキブツ出身です。

じゃあダヴィド・ベン=グリオンはどこからやって来たのか?

そうやって遡っていくと「1881年」の「烏克蘭」にぶち当たる。

ここから始まったんですよね。

300万人の民族離散(ディアスポラ)、

シオニズム運動の勃興、ロシア革命への参加など、ここからすべてが始まっていると言って過言ではありません。

イスラエルに移動してシオニズム運動を始めたのは「烏克蘭」の人たちです。

つまり「ガリチア」です。

そしてその烏克蘭シオニストが作ったのがキブツでしょ。

そしてまさかの満州国建国もここがその動機の嚆矢ともなった。

――そこに岸信介が関わって来るのですね。

そうです。

キブツは社会主義的共同体です。

岸は満州にソ連型の統制経済を導入し、当時「赤い官僚」と呼ばれていましたね。

後藤新平の満鉄調査部なんてやっていたことは「在満日系共産主義運動」と言われ、

構成員のほとんどが共産主義者だった。

――彼らはなぜ社会主義者だったり共産主義者だったりするのですか?

彼らはかつて自らの意志で「大いなるひとつ」であるヤハウェから分離し独立したのです。

その悔悟の念は上辺だけでも「ひとつに戻りたい」という強烈な思いを生じさせました。

だから世界の宗教、民族、家庭を「統一」したいと願う。

自分たちの力では決して「ひとつ」へと戻ることができないがゆえにホログラム内で人一倍やたらと「統一統一」って叫ぶわけ。

自分たちを「大いなるひとつ」に戻してはくれないヤハウェを逆恨みし、

ヤハウェより魅力的な現人神スーパースターの偶像を創作までしました。

いやいやあなたたちが勝手に出て行ったのでしょう?と。

地球人類を道連れにしないでくれ、と。

その「統一」がかつて「よろずの国」、つまり「満州」としてあの時、結実していたのですよ。

――それが今回のハマスとイスラエルの衝突に繋がっていたのですね。

戦後GHQにその思想を挫かれた岸は「反共」活動をやらされた。

しかし岸は諦めることなどできなかった。

そこで岸は血盟団の井上日召の膝の上で育ったという“女帝”にその夢を託しました。

その女帝は中東に渡り、アルカイダ、イスラム国などを生み出し、パレスチナの母となった。

――でもその女帝は反イスラエルのパレスチナ派でしたよね?

表向きはそうです。

でも女帝はやはり岸の密使の如く、パレスチナ派の仮面を被りながら、イスラエルを、そして烏克蘭を正当化させるためのテロを行った。

決してイスラエルに壊滅的なダメージを与えない規模でね。

女帝がテロをやればやるほどイスラエルへの同情が集まるように。

――それなのに今回、ハマスは容赦ない攻撃をしましたよね。

そこが一番重要なところです。

これまでやんわりとやっていたテロが今回から突然、本気になってやってきた。

やってることは変わらないのだけれども強さと規模が変わった。

どうしてそんなことになったと思いますか?