3721「お陰さま」2025.3.4 自分で自分を自分するから

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今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2025年02月16日の記事を紹介します。

「お陰さま」

今日も、ご縁のある皆さんに、生きている今の物質の世界、

そして死後の見えない非物質の世界(黄泉の国)を、幸せに生きる秘訣、

心をテーマに書きたいと思います。

私が神社に行って、いつも唱える言葉の1つに、

生きとし生けるもの、

みんなが、

お陰さまの気持ちで、

生きられますように・・

というのがあります。

これには沢山の願いが込められているのですが、

生きとし生けるものが

・お陰さまの、謙虚な気持ちで生きて行けますように

・助け合って生きて行けますように

・他人の個性、尊厳を認め、尊重して行けますように

・心が尊大になりませぬように

・他人を見下すことがありませんように

・おごり高ぶることがありませんように

など様々な意味を込めて、お祈りしています。

私たちみんなが、この「お陰さまの気持ち」を持って謙虚に生きられたら、

他人を思いやる優しい気持ちで生きられたら

この世の中からギスギスした雰囲気が消え

春の日差しのように、心地よい、温かな光に包まれることでしょう。

そこに住む、みんなの顔が、笑顔で溢れ、笑い合って暮らしていけることでしょう。

そんな、願いを込めて、お祈りしています。

さて、このお陰さまに関して、とっても良い詩があります。

上所重助さんと言う方が書いた「おかげさま」という詩です。

以前も掲載したことがあったのですが、ご紹介します。

<引用開始> 引用元

夏が来ると「冬がいい」と言う

冬が来ると「夏がいい」と言う

太ると「痩せたい」と言い

痩せると「太りたい」と言う

忙しいと「暇になりたい」と言い

暇になると「忙しい方がいい」と言う

自分に都合のいい人は「善い人だ」と言い

自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う 

借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる

金を持てば 古びた女房が邪魔になる

所帯を持てば 親さえも邪魔になる

衣食住は昔に比べりゃ天国だが

上を見て不平不満の明け暮れ

隣を見て愚痴ばかり 

どうして自分を見つめないのか

静かに考えてみるがよい

一体自分とは何なのか

親のおかげ

先生のおかげ

世間様のおかげの固まりが自分ではないか

つまらぬ自我妄執を捨てて

得手勝手を慎んだら

世の中はきっと明るくなるだろう 

「俺が」、「俺が」を捨てて

「おかげさまで」、「おかげさまで」と暮らしたい

<引用終了>

本当にその通りですね。

私たち人間は結構、我がままです。

その我がまま(我欲)が本来の魂の輝きを隠し、罪、穢れとして付着してしまい。

運命を暗く、苦しいものにしてしまいます。

人生が順調の時は、どうしても、「お陰さま」の気持ちを忘れがちで、

尊大な心になることもあります。

そんな時は、もしかしたら他人に対する優しさを忘れてしまっているかもしれません。

自分の思い通りにならなければ、イライラしてしまうかもしれません。

感受性が鈍り、すぐそばに居る人の、瞳の奥に隠れた

・寂しさ

・悔しさ

・不安

・恐怖

・ひもじさ

などを見過ごしてしまうかもしれません。

もしかしたら

死別や病気やケガ、急なリストラ、貧困、離別などは、

神さまが、私たちに大切な「お陰さま」の気持ちを思い出させるために

起こしていることかもしれませんね。 

もし、私たちの心が、お陰さまの感受性を持つならば、自然と感謝の気持ちに溢れ、

「ありがとう」の言葉が、口から出てくることでしょう。

そして、既に、その時は生きながら、天国を実現している状況です。

まさに空海の仰った言葉の通りの状態です。

空海は仰いました・・・

生きとし生けるもの、すべてに命があり、心がある。

そのことを忘れてはいけないよ。

すべては、一人一人の命の働きから始まるのだ。

難しく考えることはない。

素直に生きて、皆に感謝をしなさい。

そして、おのれの魂が喜ぶ生き方をしなさい。

さすれば、道は開くであろう。

空海は、そう仰ったのでした。

生きながら天国に住む、仏の心になる。

これが、空海の説いた即身成仏の意味です。

皆で協力し、助け合い、お互いさま、お陰さまの、謙虚な気持ち、温かな気持ちで

仲良く暮らしていきたいものですね。

この「お蔭様」の感受性を持つことで、きっと幸せに暮らしていけると思います。