店長日記

四日市読書会のお世話役で、ほぼ10年前に
ご縁ができた内田さんが、ホームページの中で
店長日記」を発信しだした。
実はこの日記はとても長い間待ち焦がれていたものだった。
内田さんの持っている感性は、そうめったに会えないもの。
はがき道の坂田さんもいつもそう言っている。
そんな感性を皆さんに感じ取っていただける場があったなら—と。


「3分間スピーチね、するといいんじゃ。
映画のね評論。
あのね淀川さんとはまた一味ちがった、これから時代のものじゃよ。」と坂田さん。
そうそうまことにそんなふうに感じるのです。
映画の好きな人、映画で感動を得たい人は、
この内田さんの評論が役に立つ。
「店長日記」を読ませていただくと、毎日のように映画を
見てみえることがわかる。
ひょうひょうとしてまさに実態がつかめない内田さんという人。
どこまで冗談か真剣かの判別が難しい。
けれど読書会では実に味のあるお話をされます。
10年前、能力開発の実習グループで100名を超える数の
人間のリーダーにおしあげられてもいます。
どこからそんな感性が、と不思議ですが、
彼には幼いころからの実体験があるのです。
以前読書会の周年記念で長野へ宿泊旅行に行きました。
坂田さんも交えての旅でした。
坂田さんのお話、そして集った方のお話、2-3の方の
スピーチがありました。内田さんのことがよくわかったのは
その日でした。
幼い頃にお父さんがなくなりました。
お父さんをリヤカーにのせて、お母さんと一緒に
運びました。それから母一人子一人の生活が
始まりました。
高校生のころからアルバイトをして貯金をしました。
松下関係の会社に一旦入りましたが、独立し
ビデオ屋さんを始めます。
そのとき資金を借りるのに、最も信用されたのが
毎月何年と続いた貯金の通帳の記録だったとか。
一番好きな映画の関係の仕事を選んだ内田さん。
その後はがき道の坂田さんに出会います。
これはおそらく彼にとって運命的な出会いとなったことでしょう。
お母さんとの二人暮しのあと、結婚して2人の子供さんが
出来ました。二人とも宇宙人です。
今は賑やかな内田家です。
もう8年になるのでしょうか。
私が生涯でもっとも感動した小説「親鸞」の
一節をご紹介した時がありました。
何かのお話会の時でした。
最後のその文章を読み上げたあと、
内田さんは一人だけしばらく席を立てませんでした。
そのとき思いました、
この人とは一生のお付き合いだと。
今夜も焼酎飲みながら 、眠るのですか?
内田さん。
今生でのお出会い ありがとうございます。
内田さんのホーム「ムーヴィーズ