魂の出会い

今生のあらゆるシーンの中で、時々自然に涙が溢れます。

その涙はそのことやお人に対しての信頼の証。
この世に出て、汚れた心をきれいにしてくれるのでしょうか。

先日のカルパでの集いの中での川島憂子さんのハープ演奏。
ケルトの伝承ハープの音にずっと涙が
しくしくと流れていました。
(一番後ろでよかった)

お写真の榎本さんは、東京江戸川駅の近くにある
フランス料理店「パリ・セチエム」のシェフさんです。

東京の友人A女史のご紹介で榎本シェフにお会いできました。
「おいしいですよ~~」のお言葉通り一流ですし、素材の
おいしさをそのままにされています。

なによりお料理が終わったあと、知らぬ間にピアノの
前にお座りになり、演奏が始まったことでした。
技術では上の方がたくさんみえるのでしょうが、
その演奏中やはりずっと涙が流れていました。

「パリ・セチエム」はパリの7番街という意味、
そこにあるあるお店で修行され、日本に戻ってこの江戸川のお店を
開業されたようです。

また娘さんも、奥様も、そしてご本人様も
すべて画家でもあります。

蛇足ながら娘さんは「半沢直樹」のテレビドラマで
「手」で出演されました。

お料理講習会がその後東京であって、その会にも
参加させていただきました。
人生初でした。

そしてこの8月三度目のお出会いとなりました。
おそらくこの方とは何時間でも会話ができるのでしょう。
そしてただ黙っていてもお互い嬉しいと感じます。

三回目、お料理終了後シェフも加わって飲み会の流れに
なりました。
そこで口から数々の言葉が出てきました。
何をお話申し上げたのかまったく記憶になく、
ただ途中大きな感慨の中でまた涙が出てきました。

魂の兄弟との出会いでした。

遠い昔は親友のS君がそうでした。
何日、何時間一緒にいて何も会話がなくても
ただただ嬉しい人。

彼は若くして交通事故に遭い、この世を去りました。

シェフとのお出会いをいただいたA女史への
感謝とともに、人生の不思議をかみしめる東京となっています。

11月1日ふたたび料理講習会の予定です。