「内輪もめ」 奥の院通信 R3 3/17

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ある有名国立大学法学部で教授として教鞭を執り、退官してから弁護士をしておられる某大学名誉教授に「最近ヒラリー・クリントンが逮捕されたらしい」と話したところ、「内輪もめ?」と聞かれて当惑した。そんな発想がこちらに全くなかったので、意表を突かれた感じであった。どう説明したら良いかに窮し話を止めた。

 しかし、よく考えてみれば、教授の考えがまともなのだと思えた。現在のアメリカ合衆国の大統領はジョー・バイデンであり、政権はバイデン政権である。そこで、ヒラリーのような大物政治家が逮捕されるなどと言うことが起きれば、バイデン政権内の内輪もめと考えるのが当然であろう。バイデン政権がヒラリーを逮捕したのであるから内輪もめとしか思えない。

 バイデンもヒラリーも同じ民主党で、双方ともトランプ前大統領とは大統領選挙を闘った大物民主党員である。前回の大統領選挙でヒラリーは敗れたが、今回の選挙でバイデンは勝利した。バイデンはヒラリーにとっては雪辱を果たしてくれた同士ということになる。そのバイデン政権がヒラリーを逮捕するなど、普通に考えれば内輪もめとしか思えない。こちらはそこに思いは至らなかった。

 これは、現在のアメリカ合衆国の大統領はジョー・バイデンであることの認識が、こちらになかったからである。これこそが思い込みというものであろう。一般的には、現在のアメリカ大統領はジョー・バイデンであり、政権はバイデン政権である。ただ、彼はアメリカ国民から選ばれたのではなく、ドミニオンという器械に選ばれたのであるが、それは一般には分からないだけのことである。しかも、これは違法であると裁判所に持ち出しても、最終判断をすべき連邦裁判所が、判断を放棄し問題から逃げてしまったのである。

 このバイデン政権は、大統領選挙を盗んで成立したもので、効力はなく、間もなくトランプ前大統領が返り咲くというシナリオは、可能性としては考えられても、一般的に通用する話ではないことに気付いた。「内輪もめ?」と咄嗟に思うこの名誉教授の感覚が普通の正しい感覚である。

 バイデン政権がヒラリーを逮捕したというのを事件と見れば、同じ民主党内での内輪もめと考えられる。しかし、今回はバイデン政権のしていることではなく、トランプ前大統領の指揮する米軍がしていることである。軍を指揮する国防総省は、バイデン新大統領の指示に従わず、軍は別の指揮官の指示で動いていることから来る誤解である。しかし、この誤解は事情が分からなければ、それは確かにバイデン政権のしていることと思うであろう。

 これからも、アメリカの、あるいは世界の超大物が次々に逮捕されても、バイデン政権のしていることと思われるのである。アメリカ国民の、特に共和党支持者は、この事情は分かっていても、アメリカ国民全てが分かっているのではない。まして、アメリカ国外の人たちは分かっていないので、ヒラリーのような大物が逮捕されるなどという事件が起きると、アメリカ民主党の内輪もめと思われるのが当然である。もし仮に、オバマ元大統領が逮捕されたりすれば、ますます同じ民主党内の内輪もめと思われてしまう。

 この先、今回のアメリカ大統領選挙の真相が明らかになり、バイデンが失脚しトランプ前大統領が復帰するようなことになれば、これはクーデターだと言われかねない。少なくとも奥の院・ディープステートはそのように説明し、かつそのような歴史を作って世に残すことになる。将来、また奥の院が復帰する時には、そのような歴史を作り、自分たちを正当化することになる。この度、アメリカ合衆国がアメリカ共和国になると言っても、これは僅かな賢い人たち以外は、にわかには理解できないことであろう。

 これから、政治家、裁判官、財界の大富豪、メディア人などの大物が次々に逮捕されると、この「内輪もめ」論が取り沙汰され、その先が内紛、内乱となっていくように見える。中華人民共和国の処理を誤れば、ホットな第3次世界大戦勃発となりかねない。