「米中初会談」 奥の院通信 R3 3/21

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昨日、バイデン政権発足後初めての米中会談が、アラスカのアンカレジで行われた。両国それぞれが二人づつ代表を出しての会談であった。
 ルールではこの4人が、それぞれ2分ずつ話すことになっていたが、中共側が一方的にこのルールを無視して、20分まくし立てた。

 外交を統括する楊潔チ政治局委員は「中共は国家の主権と安全、発展の利益を断固として守り、中共の発展を沮むことは出来ない。我々双方が各分野で意思疎通や対話を強化することを望んでおり、両国関係を健全で安定した軌道に沿って前進させるべきである」と述べた。ルールを無視して蕩々とまくし立てていた。

 アメリカの政権が代わっての初会談で、中共がこのような高圧的な態度で臨んでいる背景には、やはり、今回のバイデン政権は中共が作ってやったのだよと言うことが、アメリカ側を怯ませていることがある。昨年の大統領選挙で、中共が不正選挙を手伝ってやったから勝てたのではないかという態度がありありだった。

 この会談の席に、ポンペオ前国務長官がいたら、こんな会談にはなっていないと思われる。ポンペオだったら、こんなルール違反のもの言いがあったら、直ぐに席を立って会談は流れていたはずである。

 今後も、アメリカと中共の外交は、このような関係が続くことになる。中共としては、「あなたたちの政権は我々中共が作ってあげたんだよ」ということを、中共は最大限に利用することになる。

 このままバイデン政権が続けば、アメリカ合衆国は中共の属国とまでは行かなくても、少なくとも中共の影響下に置かれ、徐々に共産主義国家に変貌していくことになる。

 王毅外相も、「我々は誠意を持ってここに来た。それは対立するよりも対話する方が良いからだ。ただし、対話は互いを尊重した上で行うべきだ。双方にはいくつかの懸念や疑念の他、常に存在する問題があるが、対話を通じてコントロールをすることが出来る」と言う。
 
 王毅は、ポンペオの外交では中共の悪さが毅然とした態度で指摘され、とりつく余地がなかった。だから今回はとにかく「対話をしましょう」との矢の催促があって米中会談となった。

 そして、今回の位負け外交が始まったのである。中共は今回の有利な立場を最大限利用してくる。香港問題、ウィグルの人権問題などで、「内政干渉するな」「中共には中共の民主主義がある」などと訳の分からない主張を強引にする。

 アメリカ合衆国の今のバイデン政権が続く限り、中共はこの有利な立場を最大限利用してくる。これから、彼らはアメリカを押さえて彼らの世界覇権を築いていくことになる。これが米中2国間のことだけなら問題は無い。しかし、実際は世界全体の体制の問題である。我が日本国などはもろに影響を蒙ることになる。日本全体が親中共一色になっていく。

 バイデン大統領に問題が多いようで、もしかしたら早い時期にカマラ・ハリス副大統領が大統領に昇格するかも知れない。そうなれば、彼女はもともとばりばりの共産主義者であるから、ますます親中共政策をとることになる。それに併せて日本もますます親中共政策をとることになる。

 これからは、アメリカのトランプ支持者による政権交代に期待するしかない。これが4年ごということになれば、その間に完全に世界は中共支配となってしまうかもしれない。中共もそのうち民主化されると言うことも言われるが、それは絶対にない。彼らは人民のことなど考えない。民主化は限りなく後退していくことになる。

 もともと中共は奥の院が拵えたディープステートてもあり、今回誕生したバイデン政権も奥の院が拵えたアメリカのディープステートものであるから、双方ともに親和性が強いのである。そのうち、中共は「米中共同で世界を支配しましょう」と言い出すものと思われる。以前そのように言っていた時期もあった。これを再び言い始めるであろう。