ポムちゃん逝く R3 9/8

ポムちゃんは今朝旅立ちました。

令和3年9月8日の今日、午前7時45分に息を
引き取りました。
具合がおかしくなってからは一週間の短い
期間でした。
それでも昨日までは家の者が移動すると
フラフラと後をついて回ります。
とてもの健気さに家内は泣いていました。

ポムちゃんが家に来たのはおよそ10年前。
人間でいうと60歳になっています。
「ポム」は韓国語で「春」。

末っ子の娘の再婚に際して、すでにいた
ご主人の猫と一緒になるためにどちらかが
娘の手元を離れなければならない。
それでポムちゃんが選ばれました。

こちらは反対。
すでに少年期の猫の「マミ」ちゃん
茶色いウサギの「モナカ」と黒いうさぎの
「ショコラ」を天に送り、ペットとの別れは
厳しく悲しいと実感していたからです。

家族の同意で「みんなで面倒見るから」、となり、
家にお迎えすることになりました。

たいていは一番反対していた人が面倒を見ることになる
慣例どおり、散歩はこちらのお役になりました。
犬の信頼度の序列は「散歩」の次が「餌」です。

ですからポムちゃんとの絆は家族のように
つよくなっています。

ものおじしなくて、誰にでも近寄っていく
ポムちゃんは犬キライの方を除いては
みんなにかわいがられました。

散歩中大きな犬三匹に囲まれても平気な
様子にはこちらもビックリです。

事務所にもよく現れて、水耕栽培の小松菜を
食べてしまうこともありました。
なつかしい思いでです。

今年の春頃からいつものような元気さがなく、
散歩も遠い距離は無理。
それどころか同じ場所をいったり来たり
するようになって、少しの変化を感じていました。

「ポムちゃん今度生まれて来たら
お父さんの子供になりたい。?」って聞きますと
決まって右の前足を上へ上げて
なんだか「同意」の意思表示にみえました。

昨夜7日の夕方腰が立たずに寝たきりに、そして
「ハーハー」と息が荒く、もう肉体が長くないことを
予感させました。
外出から戻った時に「今夜が山かな・・・」と
感じ、できるだけのことをしようと。

そして今朝すこし横を見ている間に知らず、
息が絶えていました。
ほんとうに山田家を10年和ませてくれて、
先に旅立ったおじいちゃん、長女、おばあちゃんとも
交わってくれて、どれだけ助かったことでしょう。

旅立つ少しのお手伝いができればといつもするように
供養の「般若心経」を三唱しようと、家族を
交えて弔いです。

もう最初の経の声がでません。
胸がいっぱいになって、絞り出すように
経を唱えます。
ポムちゃんの感謝が覆いかぶさるように胸に
迫ってきます。
鼻水と涙をふくこともできず終わりました。

動物の想念。
人間との絆がこのように強いものかと
大きな感慨に包まれました。

ずっと山田家を見続けてきたポムちゃんとの
お別れです。

ポムちゃんありがとう。

またきっと会おうね・・。