2461「人の幸せ」2021.9.20 自分で自分を自分するから

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今回は「いっぷくからのありがとう」さんの2021年09月15日「人の幸せ」と2021年09月16日「お蔭様のお守り」2つの記事を紹介します。

「人の幸せ」

今日のテーマは「人の幸せ」ということで、

日本理化学工業の会長、大山泰弘三のお話をご紹介します。

毎回そうですが、心を純粋にして、

心の罪・穢れ(包身(つみ)、氣枯れ(ケガレ))を祓い、

私たちがもともと持っている、光り輝く神様の心を表に現して、

何者にも、何事にも頼らず依存せず、大地にしっかりと自分の足で立ち、

真っすぐに神様の光の方向へ進んで頂きたいからです。

<引用開始> 引用元 

二人の少女が入社した日のことは、今でもよく覚えています。

きれいに晴れた、暖かい日でした。

二人がタドタドしく挨拶するのを、社員たちは暖かいまなざしで見守っていました。

そして、拍手で二人を迎え入れたのでした。

「私たちがめんどうをみますから」という社員の言葉に嘘はありませんでした。

みなが二人の少女をかわいがり、本当によくめんどうをみてくれました。

彼女たちは、雨の日も風の日も、満員電車に乗って通勤してきます。

そして、単調な仕事に全身全霊で打ち込みます。

どうしても言うことを聞いてくれないときに、

困り果てて「施設に帰すよ」と言うと、泣いて嫌がります。

そんなある日のことです。

私は、とある方の法要のために禅寺を訪れました。

ご祈祷がすみ、食事の席で待っていると、

空いていた隣の座布団に、偶然にもご住職が座られました。

そして、こんな質問が思わず口をついて出ました。

「うちの工場には知的障害をもつ二人の少女が働いています。

施設にいれば楽ができるのに、なぜ工場で働こうとするのでしょうか?」

ご住職は私の目をまっすぐに見つめながら、こうおっしゃったのです。

「人間の幸せは、ものやお金ではありません。

人間の究極の幸せは次の四つです。

・人に愛されること、

・人にほめられること、

・人の役に立つこと、

・人から必要とされること。

愛されること以外の三つの幸せは、働くことによって得られます。

障害をもつ人たちが働こうとするのは、本当の幸せを求める人間の証(あかし)なのです」

確かにそうだ…。

人は働くことによって、人にほめられ、人の役に立ち、

人から必要とされるからこそ、生きる喜びを感じることができるのだ。

家や施設で保護されているだけでは、この喜びを感じることはできない。

だからこそ、彼らはつらくても、しんどくても、必死になって働こうとするのだ。

働くことが当たり前だった私にとって、この幸せは意識したことすらないものでした。

それがいかにかけがえのないものか、私は、生まれて初めて考えさせられました。

二人の少女が、一心にシールを貼り続ける、その姿。

そして、「ありがとう。助かったよ」と声をかけたときの輝かんばかりの笑顔。

私は、ご住職の言葉によって、その笑顔の意味を教えられたのです。

<引用終了>

ここの会社は、『日本でいちばん大切にしたい会社』という書籍をはじめ、

さまざまなメディアやマスコミなどでも多数紹介されています。

1960年に初めて知的障がい者を雇用してから60年たっています。

今では全従業員の70%以上が知的障がい者でありながら、

ダストレスチョークで、国内シェアNo1を維持している会社だそうです。

さて、女性ピアニストの野田あすかさんは

幼いころから、広汎性発達障害、解離性障害の障害を持っていました。

それが原因で、いじめ、転校、退学、そして自傷、

パニック、右下肢不自由、左耳感音難聴などで入退院を繰り返してきました。

ピアノを弾く手がアップされると分かりますが、左手には沢山のリストカットの痕跡。

彼女の今までの人生、いったいどれだけ、辛いことがあり、いったいどれだけ努力して、

乗り越えようとして来たのでしょうか? 

そして、どれだけの涙を流したのでしょうか?

その彼女が、自分と同じ障害を持った子供たちのために作った曲

「手紙〜小さいころの私へ〜」の中の歌詞にこんなフレーズがあります。

みんなに 喜んでもらうために いつも がんばっているね

みんなと同じになれるよう がんばって くやしい思いを しているけど

いくらがんばっても 同じになれないこと 感じてる

この子達も、周りの誰かに、喜んで欲しい、笑って欲しい

そんな心でいるのです。

手紙~小さいころの私へ~(発達障害のピアニスト野田あすか作詞・作曲・演奏・歌)

美しい心です。

・障害を持っている人たち

・個性が強い人

・自分とは違うと、違和感を覚える人

・ソリが合わないと感じる人

・自分の価値観に合わない人

そんな人たちを無視したり、いじめたり、批判したり、のけ者にしたり、陰口をたたいたり

私たちも、時折しがちです。

ですが、

どんな人も、「人から喜ばれると嬉しい」のです。

人から笑顔を向けられるのが嬉しいのです。

人の役に立ちたいと思っているのです。

少しだけでも、そんな心をくみ取り、受け取って

にっこり笑って、「ありがとう」 そう伝えてあげたいですね。

きっと、その優しい気持ちは、二人を包み込み

美しい波動になって、宇宙中にこだますることでしょう。

神々が、ニッコリ微笑んでくださることでしょう。

「お蔭様のお守り」

子ども達は、親や教師の「いう通り」にはならないが、

「する通り」になる・・・とよく言われます。

私たちの日々の何気ない一言や、行動を子どもたちは本当によく見ていて、

そして、ものすごい早さで吸収していきます。

親だからといって、100%完璧な人間になることは不可能ですが、

少しでも「お手本」になるために、そして 子供たちの人生が、幸せになるように

・おかげ様

・お互い様

などの優しい気持ちで、過ごしていきたいものですね。

それでは、今日は有名な「心に響く小さな5つの物語」のうち

公開されているものについてご紹介します。実話です。

<引用開始> 引用元 

若いOLの話である。彼女の生家は代々の農家。もの心つく前に母親を亡くした。

だが寂しくはなかった。父親に可愛がられて育てられたからである。

父は働き者であった。

三ヘクタールの水田と二ヘクタールの畑を耕して立ち働いた。

村のためにも尽くした。

行事や共同作業には骨身を惜しまず、ことがあるとまとめ役に走り回った。

そんな父を彼女は尊敬していた。親子二人の暮らしは温かさに満ちていた。

彼女が高校三年の十二月だった。

その朝、彼女はいつものように登校し、

それを見送った父はトラクターを運転して野良に出て行った。

そこで悲劇は起こった。居眠り運転のトレーラーと衝突したのです。

彼女は父が収容された病院に駆け付けた。苦しい息の下から父は切れ切れに言った。

「これからはお前ひとりになる。すまんなぁ…」

そして、こう続けた。

「いいか、これからは 『おかげさま、おかげさま』 と心で唱えて生きていけ。

そうすると、必ずみんなが助けてくれる。『おかげさま』をお守りにして生きていけ」

それが父の最後だった。

父からもらった”おかげさま”のお守りは、彼女を裏切らなかった。

親切にしてくれる村人に、

彼女はいつも、「おかげさま」 と心の中で手を合わせた。

彼女のそんな姿に、村人はどこまでも優しかった。その優しさが彼女を助け、支えた。

父の最後の言葉が、A子さんの心に光りを灯し、その光が、村人の心の光となり、

さらに照り返して、彼女の生きる力になったのだ。

<引用終了>

人を動かすのは、人の想いです。

私たちが、例え口に出さずとも、心の中で

・ありがとうございます。

・おかげ様

・お互い様

と、

・優しい気持ち

・謙虚な気持ち

・相手を受け入れる気持ち

でいれば、必ず同じものが、相手から返されます。

私たち親が、そのような気持ちで日々生活していれば

きっと子供たちも、その背中を見て育つことでしょう。

「おかげ様」は、私たちが実は、一人では生きられないこと、

たくさんの〈おかげ〉を受けて生きていることを忘れない心の表れです。

見えないものへの感謝です。

私たち、みんなが、この「お陰さまの気持ち」を持って謙虚に生きられたら、

他人を思いやる優しい気持ちで生きられたら

この世の中からギスギスした雰囲気が消え春の日差しのように、

心地よい、温かな光に包まれることでしょう。

そこに住む、みんなの顔が、笑顔で溢れ、笑い合って暮らしていけることでしょう。